悪魔の手紙
「悪魔の手紙」という代物をご存知だろうか?筆者はまったく知らなかった。「中学生が好みそうな名前だなあ」なんてことを考えたくらいだ。
「悪魔の手紙」とはその名の通り、悪魔が書いたとされる手紙である。
ある日、イタリアのシチリアに住む修道女が目覚めると、近くに手紙があった。しかし、この手紙は誰が書いたものなのか、どうしてそこにあるのかわからなかった。加えて、そこに書かれていた文字は、どこの国の言語かすらわからなかったのである。彼女は「きっと悪魔が私の体に乗り移って手紙を書いたんだわ!」と思うようになり、以来、その手紙は「悪魔の手紙」と呼ばれるようになった。
La lettera del diavolo è arrivata al LUDUM
La Lettera del Diavolo è una missiva scritta in caratteri incomprensibili ,…
こちらがその手紙の写真。現在、オリジナルとそのコピーが存在している。
「Y」「K」「M」などアルファベットのようなものから、よくわからない形の文字まで見られる。これが300年以上解読されなかったわけだが…
ようやく解読される日が!!
しかし先日、ついにイタリアのルドゥム博物館の科学者が解読に成功したのである!!気になるその内容は…
父なる神、イエス・キリスト、聖霊は重荷である。
神は死ぬ運命にある人間を解放することができると考えている。
神は人間が作り出した。
このシステムは誰のためにも機能しない。
つまり、キリスト教における神の存在を否定しているのである!
なんだ~悪魔を召喚する方法なんかが書いてあると思っていたのに…もしかしたら彼女は修道女でありながら「神なんていない!でもこれを公表すると異端者扱いされてしまう…じゃあ暗号化して悪魔が書いたってことにしよ!」みたいな感じだったのかも?でも解読されなかったら意味がないような…
本当に悪魔に乗り移られたのか?
やはり彼女が本当に悪魔に乗り移られたのかということは疑問が残る。一説には、彼女は統合失調の患者であり、彼女自身が悪魔に乗っ取られたと思いこんでこの手紙を書いたともいわれている。
この手紙にはラテン語、ルーン文字、ギリシア文字、クルド語が用いられており、彼女は言語が非常に堪能だったという専門家もいる。解読にはダークウェブで用いられる暗号解析ソフトを使用したとのこと。
300年以上解読されなかったものがようやくわかった!!と思ったら「神はいない」という内容だったので少し拍子抜けしてしまった筆者。でも300年前に書かれた暗号が本当に意味を持っていたというのは少し興奮した。この調子で他の暗号文も解読されて欲しい。
参照元:Facebook、METRO、Daily Mail