悲しい迷信
教育制度が整っていない国では、間違った迷信によって起こる悲しい事件が後を絶たない。
筆者は以前、ハゲ頭には金が眠っているという迷信のためにハゲを狙った殺人事件が多発しているというモザンビークでの実情を書いた。
そしてまた新たにマラウイでも同じように、迷信による悲しすぎる連続殺人事件が起こっている。
吸血鬼騒動
マラウイでは9月半ば以降、7人が自警団によって殺害されている。
なぜ7人もの命が奪われたか。それは吸血鬼だという疑いをかけられたからであった。
殺害された被害者達が血を吸っていたという証拠は一切ないようだ。だが、彼らは呪術の一環として人間の血液を手に入れようとしたと疑われ、殺された。
最後に殺された7人目の被害者は知的障害者で、夜に徘徊していたところを殺されたようだ。
HIV-infected man convicted over sex with 104 women & girls in Malawi, hired for $4 by parents for ‘sexual cleansing’ https://t.co/gMd3klAlby pic.twitter.com/7BPUGNbO8k
— RT (@RT_com) 2016年11月19日
様々な貧困問題が未だに残るマラウイ。上のツイッター内の記事でも、マラウイの悲しい現状が報道されている。HIV感染者の男性が104人もの少女を含む女性と避妊器具をつけずに性行為を行っていたらしい。
一刻も早く教育の改善がなされるべきだと誰もが胸を痛めるだろう。
日本で吸血鬼と疑われて殺されるなんてことはゼロに等しい。しかし、悲しいことながらこの地域では未だに頻発する殺人事件なのである。
マラウイの現状
彼らの間では、まだ魔術なども信じられており、たびたび吸血鬼が話題になる。
吸血鬼なんかいない!などと簡単には言えないが、果たして殺害された7人が本当に殺されるべき人間だったかと言われると疑問である。
国連は吸血鬼騒動が起きている地域から職員を一時的に引き揚げさせた。
全く根拠のない噂や偏見を理由に殺されるなんて悲しすぎる。これ以上被害者が出ないことを願う。
参照元:AFP BB NEWS、Twitter