先日、アフリカのナミビア共和国で衝撃的な光景が撮影された。それがこちらである。
BREAKING NEWS: Over 50 hippos found dead in Bwabwata
https://t.co/2xWRE0twW5 pic.twitter.com/xwp95YVf02— New Era Newspaper (@NewEraNewspaper) 2017年10月6日
水辺で動物が何頭か倒れているように見える。この写真、実は何頭ものカバが死亡しているのである!
カバが大量死!原因は…?
カバが死亡していたのはナミビア共和国のブワブワータ国立公園。最初にカバの死体が発見されてから現在までに、100頭以上の死体が確認された。しかも、この大量死がかなり短い時間で起きているというから驚きだ。
一体原因は何なのか?カバだけではないほかの動物にも影響はあるのだろうか?
はっきりとはわかっていないが、専門家らは「炭疽菌(たんそきん)」が原因ではないかと考えている。
炭疽菌(たんそきん)
炭疽菌…?何だそれ?という人が多いのではないだろうか?あまり耳慣れない言葉である。
国立感染症研究所によると、炭疽菌とは炭疽という病気を発病させる菌で、カバや牛、そして人も感染する。感染すると皮膚に発疹や潰瘍ができたり、発熱・嘔吐、最悪の場合死にいたることもある。傷のある状態で菌に汚染された土や水に触れる、菌に感染した動物を食べる、炭素菌の胞子を吸い込むなどで感染し、過去には炭疽菌を使ったテロも起きている。
ただし、今回カバが大量死したのは家畜などが飼われている場所からは離れているため、被害がより大きくなる可能性は少ないと考えられている。
多くの野生動物が死んでいるのは見るのも痛ましい。これ以上被害を受ける動物が増えないこと、そして一刻も早くその原因が解明され、何らかの対策が講じられることを望む。