「恋人のため」を想った女性の悲劇
先月、愛する男性を想って行動した女性が、悲劇としか言いようのない状況に陥っている。
イギリス人のローラ・プラマーさん(33歳)は、パートナーであるエジプト人のオマールさん(33歳)と4年前に出会った。
こちらが実際の2人の写真だ。
British woman facing 'death penalty' for carrying painkillers to Egypt 'made mistake' https://t.co/7KS4XgzWlV pic.twitter.com/wQDkEERHXY
— The Independent (@Independent) 2017年11月6日
オマールさんには妻や子ども、そして数名の交際相手がいることも了承しての付き合いで、年に数回、彼女はエジプトを訪れてはパートナーとして振舞っていたという。
そして、いつものように彼の元を訪れようと、10月9日エジプトのフルガダ空港に降り立ったローラさんだったが、突然身柄を拘束されたのだった。
その後、通訳もつかぬまま拘束されること5時間。38ページもあるアラビア語の書類に署名させられ、空港を後にすることになった。
しかし、ここからが本当の悲劇の始まりだった。
なんと、署名をした後、彼女が連れてこられたのは、4.5メートル四方の監房だった。殺人や薬物事件、売春などで服役している25名の女性の中に放り込まれてしまったのだ。
実は彼女は、”麻薬密輸”の疑いで逮捕されたのだ。
事故にあってから背中を痛めるオマールさんのためにと、鎮痛剤をエジプトに持ち込んだ事が原因だった。
それはイギリスでは「処方鎮痛剤」として扱われる薬だが、エジプトでは危険ドラッグという扱いを受けるというのである。
ローラさんはそれを知らず、ただただ彼の身を案じてその薬と共にエジプトに降り立ったのだった。
家族が大奮闘中
拘留された翌日、彼女は自身の父親に助けを求めるメールを送った。
父は愛する娘を助けようと現在、弁護士と共にローラさんを救うために戦おうとしている。
しかし、有罪が確定すれば最低でも3年から5年、長くて25年の懲役。最悪の場合は終身刑が言い渡される可能性があるのだ。
現在もローラさんは、ひどい環境にある監房で拘束されているという。
「このままローラを放っておくと、殺されるか自殺してしまう」と話すローラさんの家族は、オンラインで嘆願書を製作しており、彼女を一刻も早く開放してあげる事を目指しているようだ。
一刻も早く彼女が解放されることを願っている。
参照元:Mail Online、Twitter