【理想的な状態】1万年前に絶滅したライオンがシベリアの永久凍土から発見される!

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1万年前に絶滅したホラアナライオンの子がシベリアの永久凍土の中から発見される!

ホラアナライオンというライオンが、約1万年前まで地球上に生息していた。現在のライオンよりも大型のライオンだ。ロシアや北米大陸で化石が発見されている。

現在生息するライオンの亜種で、たてがみはあったのか、毛の色は何色だったのかなどは分かっていない。

少し種類の異なるヨーロッパホラアナライオンは、たてがみがあり、クロマニヨン人の壁画などにも登場している。

今回、ロシアの東に位置する街ヤクーツクで、ホラアナライオンの子どもの死骸が見つかった。それは、シベリアの永久凍土により腐敗が抑えられ、四本の手足があり、皮膚に傷がない完璧な状態だという。

ぱっと見た感じかなりペタンコになっていて、固まった粘土のように見えるが、近づくと、毛があり、肉球もある!かわいらしい子ライオンだとわかる!

この子ライオンの年齢は、生まれて1.5ヶ月~2ヶ月と見られていて、雄か雌かはまだ判別されていない。大きさは46cmで、体重は4kgだ。

地元の人が、川の水位が下がった時に、その流域で「何かわからないが生き物の死骸」を見つけ、今回の発見に至った。

この固体が生きていた時代は、約2万年前~約5万年前だと推定されている!なぜ死んでしまったかは分かっていないが、土砂崩れか何かで、地中に埋まってしまったのだろう。そして長ければ5万年もの間、シベリアの大地で腐敗せず眠っていたことになるのだ!

実は、2015年にもホラアナライオンの死骸がかなり良い状態で、2頭見つかっている。この時発見された子ライオンは、もっと小さくて歯も無かったらしい。歯は年齢の良い指標になるという。

前回の2頭の発見時、ロシアと韓国の研究チームは、クローンでこの種を復活させると言っていて、今回のホラアナライオンの発見でも、そのプロジェクトを推し進めるようだ。

DNAの保存状態がよければ、クローンが生まれるかもしれない。

絶滅種のクローン再生への懸念

ただし、一度絶滅した動物をクローンとして蘇らせることに対し、反対意見も以前から出ている。

絶滅種を再生する技術はすごいものだし、生きたホラアナライオンやマンモスを見てみたいという気持ちはある。ただし、絶滅種を再生させることの懸念を唱える学者が大勢いるのだ。

「クローンで再生された動物は、遺伝子の問題で、野生に適応できずに、結局、博物館で一生を終える。」といった理由があげられている他、倫理的問題が置き去りになっている、という指摘がある。

参照元:The Siberian TimesTwitterWikipediaAFP BBNEWS

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福井よしお

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