先日、ドイツの空港で飛行機が建物にぶつかりそうなほど近いところを飛んでいる姿が撮影された。その様子がこちらだ。
あっぶねえ!!何でこんなに低空を飛んでいるんだ!?
終わりよければ全てよし!?
このフライトを行ったのは、エアベルリンという航空会社のパイロットだ。エアベルリンは今年の8月に破産申請を行い、他の会社に買収されることが決まっていた。そして、その最後の長距離フライトの様子が、今回撮影されたものだった。
このパイロットは、「感情に訴えかけるような最後の”別れ”をしたかった」と言っているらしい。最後のフライトだし、ちょっとアクロバティックなことをして爪あとを残すぜ!!的な感じだったのだろう。やりたいことはわかるけど…
一度地面に近づいてから、再び上昇するのは「着陸復行」といい、風の影響で安全に着陸できない場合などに行われるようだが、今回はそのような必要はなかったと報じられている。
ただし、パイロットは管制塔からの許可を貰っていたと話している。
「リスクを生むだけ」
いやでも危険すぎるだろ!!乗客がいないならともかく、多くの人の命がかかった状況で、このような行動を行うべきではないということは明らかだ(いなくても危険だが)。
他のパイロットは「着陸復行は安全上の理由から行われるべきで、下手に行えばリスクを生むだけだ。」とコメントした。
会社の重役も事態を重んじて、このパイロットは停職処分となった。残念ながら当然である。
パイロットも最後のフライトということで、何か思うところがあったのかもしれない。でも飛行機に乗る側としては、乗客の安全を一番に考えて欲しいものだ。