ネットで気を引いて寄付されたかった?
あなたの近くには、自分を悲劇のヒロインのように見せかけ、自己憐憫に浸るめんどくさい存在はいるだろうか。「わたしこんなに不幸なの・・・」と他人に心配してもらうことに喜びを覚える人種である。
ネットの時代となった今ではそういった同情はとても買いやすいが、今回お伝えする悪女は、それが酷くゆがんだ形で表れていると話題になった。
しかも不幸自慢ならまだしも、それを使って更にクラウドファンディングサイトで寄付を募っていたというのだから驚きである。
昨年に起こった事件ではあるが、内容が衝撃的なストーリーなので、この場を借りて紹介させて頂こうと思う。
死んだ娘を偲ぶ母親の写真
まずこちらの画像をご覧になってほしい。
この母親の名前はジーニー・ディッティ。当時23歳の元米軍兵である。
小さなお墓の横に、暗い表情の彼女が座り込んでいる。そして横には、天使の様な少女が慰めるように佇んでいる。
この写真は、アメリカ・ペンシルベニア州でフォトグラファーをしているサニー・ジョー氏が、彼女の娘の死を悼んで手掛けたものだ。ディッティの写真を撮った後、その後生前の娘の写真をフォトショップで合成して作成している。
ディッティはシングルマザーで、娘の葬儀費用を工面できなかったため、クラウドファンディングサイトであるGoFundMeに応募を募った。
可愛らしくも悲しいこの写真を見たたくさんの人々が同情し、母親を慰めようと続々と寄付は集まってきたのだという。
・・・・ここまでで一見美談の様にも見えるが、物語はこれだけでは終わらない。
母親は当初、病院で「バナナをのどに詰まらせて死んでしまった」と話していたというが、警察は死のわずか1か月後にこの写真を撮り、クラウドファンディングサイトで寄付を募っていた点をから母親を強く疑った。
そして娘の遺体を再度検屍した結果、娘は殴られたことで亡くなったことが発覚。ディッティ容疑者のボーイフレンドであるザカリー・キーファーも関与していることがわかった。
2人の犯行は極めて悪質であることがわかり、第一級殺人で実刑判決を受けている。
写真を手掛けたサニー・ジョー氏は、「ディッティ容疑者はとても哀しそうでした。娘さんを偲んで出来る限りのことをやってあげようとしたのですが、とても残念です」と、ひどく落胆していたという。
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写真を撮影したところから、殺人を暴露されないため・・・というよりも、他人から同情を買うために悲劇のヒロインになりきっているようにしか見えないのは筆者だけだろうか。
死んだ娘のことなど何も考えず、人の心を操ろうとする・・・まるでサイコパスそのものではないだろうか。
参照元:Rebel Circus、Pinterest ①、②、③