アマゾンがブラック化している!?
過労死や自殺が相次ぐ今、日本全国でブラック企業が問題視されている。
現在働き方について見直す動きが出ているが、こういった多重労働の問題は海外でも起こりつつあるのだという。
その現実が明らかになったのは、皆さんもご存じの大手ネット通販サイトアマゾン。
今回紹介するイギリスにお住まいのご家族もクリスマスプレゼントを頼んだというが、請求書の余白部分に謎のメッセージが残されていたらしい。
その写真がこちら。
「助けてください。倉庫作業の社員は悪質です。」
このメッセージを受け取ったのは、キム・ドーセットさんの13歳の娘さん。ドーセットさんとご主人が娘さん宛てにカレンダーを注文しており、「父と母より愛をこめて」というメッセ―ジを書いてもらえるように頼んだのだという。
プレゼント到着後、ドーセットさん夫妻は娘さんに「メッセージは読んでくれた?」と何も知らずに聞いたところ、この悲劇的なメッセージに気づいたのだ。
作業員を心配した娘さんは、ドーセットさんにアマゾンに連絡する必要があると言ってきたという。これを受け、彼女はフェイスブックでアマゾンに対し質問を投げかけたのだ。
「これがイタズラなのか、搾取的な現状を物語るものなのかはっきりさせたい。憂慮すべきことです。」と、ドーセットさんは英メディア・ミラーに対し答えている。
この投稿を受け、アマゾンは調査中だと回答しているが、曖昧な態度にネットでは不信感が漂っている。
労働環境の悪化が深刻化
例えばアメリカのアマゾンの倉庫内作業は一日10時間、食事時間が30分、トイレの時間も監視されており、非常にこまかな規則が存在している。休んでいる暇はほとんどなく、ピッキングや梱包のスピードも常に管理されている状況らしい。
実際に仕事を体験した人の感想を見ていくと、「息が詰まるしストレスがたまる」「社員の態度がきつい」「体をどこか痛める」といった声が非常に多かった。
現在、倉庫内作業のロボット化などが推し進められているというが、実用化はまだまだ遠い。労働環境の改善は急務と言えるだろうが、数年たった今でも変化は訪れていないのだという。
日本では人手不足が懸念されており、こうした労働環境はこれからも悪化する可能性がある。
みなさんがアマゾンの荷物を注文したときは、少しでもこうした実情が隠されていることを思い出してほしい。