世界で流行する高所パフォーマンス、遂に死者が・・・
edamame.では、過去に何度か危険セルフィーにトライする若者たちを紹介してきた。例えば、手汗が止まらなくなるこちらの記事では、ロシア出身のユーチューバーがビルの上でのスタントに挑戦している。その裏で、多くの若者たちが命を落としている事実を見逃してはならない。
そして11月8日、中国出身のウォ・ヨンニン(吴咏宁)もまた、26歳という若さで命を落とした。
彼は中国版ツイッター「ウェイボー」で大きな人気を集めていた高所パフォーマーで、これまでにも非常に危険な場所で写真を公開していた。
中国のメディア・新京報によると、すでに数万人にも及ぶ人々から支持を集めており、有名人として名をはせていた。この挑戦はスポンサーからのオファーをうけてのことで成功すれば約130万円(8万元)が支払われる契約だったのだという。
恋人と共にヒュアンヤン・インターナショナルセンターという高層ビルに向かい、正午に撮影を開始。
しかし・・・手慣れた様子で始めようとしているものの、2回ほど懸垂をした後に手を滑らせてしまう。恋人がその落下の瞬間をとらえていた。
彼が降り立ったのは62階もの高さのビルだ。その様子が写された動画が公開されているが、当初はタオルで念入りにふちを拭き、細心の注意を払って撮影に臨んでいた。彼はその途中で懸垂を始めるが、途中で登れなくなりパニックになっている様子がうかがえる。
そして手を滑らせてしまったウォ氏は、62階からなるビルの屋根から落下。その高さは263メートルになるという。
落下した彼の遺体は清掃員によって発見され、間もなく地元警察によって死亡が確認された。
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なお、ウォ氏はこれまでにも多数のスタントに成功し、スポンサーから賞金を得ている。だが、今回の事件のスポンサーとなったスポーツ用品メーカーの正体については明かされていない。
このような「ルーフトッパー」と呼ばれる、危険なセルフィーで注目を浴びようとする人々は後を絶たない。
ウィキペディアの「自撮りが原因による死者のリスト」によると、12月12日現在までに自撮りが原因の事故が120件以上も起きているという。詳しくは、下の参照元のリンクからご覧いただける。
こうしたスタントに挑戦する人はもちろんのこと、はやし立て、盛り上げる人々も問題である。危険セルフィーに加担するスポンサーの存在も看過してはならないだろう。