先日、ある大学教授のツイートがネット上で話題になった。
そのツイートがこちら。
白雪姫とか眠り姫とかの「王子様のキスでお姫様が長い眠りから目覚めた」おとぎ話、あれも、冷静に考えると、意識のない相手に性的行為をする準強制わいせつ罪です。「そんなの夢が無い」との反応あるかと思いますが、逆にこんなおとぎ話が性暴力を許している、との認識に至っていただきたいものです。 https://t.co/8Qn4Fqf2We
— 牟田和恵 (@peureka) 2017年12月11日
王子様のキスが準強制わいせつ罪!?
王子様のキスが犯罪!?
このツイートをした牟田(むた)氏は大阪大学の教授で、歴史社会学とジェンダー論を研究している。先日、電車内で居眠りをしている女性に男性がキスをしたという事件を受けて、牟田氏はこのようなツイートをした。
無論、眠っている女性にキスをしたこの男性が逮捕されるのは当然であるが…白雪姫にキスをした王子様も同じなのだろうか?
「救命行為なのでは?」
ネット上では「王子様の行為は人口呼吸に近い、救命行為なのでは?」「他のおとぎ話でも暴力的な行為があるけど…」「単なる言いがかり」「現代の法律で、物語の出来事を犯罪だと指摘しても意味がない」などの意見があった。しかし、その一方で「イケメンならオッケーとかそういうことじゃない。」「王子はキスで目覚めるということを知らなかったから救命行為ではない」といったコメントも見られた。
牟田氏は自身のサイトで「フェミニスト文学批評という方法で、ジェンダー視点から作品の興味深い読み方、論点を提示する。作品の価値を否定するのではない。むしろその作品世界の理解を深め、幅を広げていくもの。ましてや『作品を発行禁止にしろ』などと主張しているのではない。」と語った上で、「源氏物語もセクハラストーリー」と述べた。
賛否両論の意見(「否」の意見が多かったが)が見られ、炎上することとなってしまった今回の白雪姫騒動。作品そのものの規制を求めているわけではない、と述べられていたものの、自分の作品がどんな形であれ、「犯罪を助長している」といわれれば気持ちのよいものではないだろう。なんだか作品の表現の範囲が狭くなる気がするが…
皆さんはどう思いますか?