先日のサッカーの試合で飛び出した、ある選手のシュートに、「信じられないね」「すばらしい」などのコメントが相次いでいる。
一体どんなゴールなのか?超ロングシュートとか?それとも華麗なドリブルで敵を抜き去った後にシュートしたとか??
実際の映像をご覧いただこう。
Chapecoense crash survivor Jakson Follmann scores goal
What an incredible moment!
Jakson Follmann, a survivor of the Chapecoense plane crash, scores a goal in a friendly match.
(?: Esporte Interativo)
FOX SPORTS Asiaさんの投稿 2017年12月28日(木)
おわかりいただけただろうか。動画内でゴールを決めた男性の右足は、義足なのだ。
飛行機墜落事故の生存者
この試合はブラジルで行われたチャリティイベント。2016年11月に起きた、飛行機事故の犠牲者を悼んで開催された。
2016年11月28日、ブラジルのサッカー選手を乗せた飛行機ラミア航空2933便が、燃料切れにより墜落。死者は71人にのぼった。
今回行われた試合でゴールを決めたのは、その事故の数少ない生存者であるジャクソン・フォルマンだ。彼は一命をとりとめたものの重症を負い、右足を切断することとなった。
いうまでもなく、サッカー選手にとって足は命。切断すればこれまでのようにサッカーをすることはできなくなる。それでも彼は諦めず、義足を装着し懸命にリハビリを続けた。
そして先日、彼はかつてのピッチに戻ってきた。今回の動画はその様子を映したものだ。
「美しい試合だ」
ぎこちなさが残る足取りでピッチ中央に向かい、その右足でボールを蹴った。会場にはフォルマンコールが鳴り響いた。
その後、ゴール前で味方からパスをもらい、先ほどと同じように、義足の右足でシュートを決めた。チームメイトが駆け寄り、そして相手チームも彼を抱きしめ、敵・味方関係なく彼の回復を祝福した。
ネット上では、「すばらしい!」「これこそがスポーツマンシップだね」「美しい試合だ」などの声が寄せられた。
1年前に起きた悲惨な事故を乗り越えたジャクソン・フォルマン。彼の大きな一歩は、世界中に勇気を与えただろう。