大事な資料をなくしちゃった!なんて経験をしたことがある人は少なくないだろう。そういったものに限って、後になって意外なところから出てきたりするものだ。
でも沈没した船から、しかも300年の時を経て紙のかけらが発見されたというニュースが舞い込んできたら驚きだろう。
300年前の”紙”
この紙のかけらが発見されたのは、アメリカ・ノースカロライナ州に沈む「クイーン・アンズ・リベンジ号」(アン女王の復讐号)という船だ。この船は漫画ワンピースの登場人物のモデルにもなった、海賊「黒ひげ」が使っていた船である。
クイーン・アンズ・リベンジ号は1718年に放棄され、1996年に沈没した状態で発見された。船の部品の一部は引き上げられたものの、全体はいまだに沈んだままであり、調査は続けられている。
研究チームによると、今回の調査で、船の大砲の中から16の紙のかけらが見つかった。
Exciting news! During conservation work on artifacts recovered from the wreckage of Queen Anne’s Revenge, flagship of…
NC Department of Natural & Cultural Resourcesさんの投稿 2018年1月4日(木)
こちらがその紙片である。
驚くことに、発見された紙は非常に状態がよかったという。
気になるその内容は…
ではその紙には一体何が書かれていたのだろうか?状態がよかったのなら解読できるはずだ!
もしかしたら、黒ひげが略奪したお宝を隠した場所が書かれたものだったり??
そんな妄想をした筆者だったが、その紙のかけらは「太平洋、そして世界中の航海」という、当時の本のページの一部であったそうだ。
そうか…残念…でも正直意外である。黒ひげはかなり残忍な行為をしており、読書をするような人物とは思えない。むしろ本なんて略奪しても、ビリビリに破いてしまいそうである。
専門家によると、当時の海賊の被害にあった船から、本を盗まれたという記録が見つかっており、本の略奪は珍しくなかったようだ。暇つぶしのためか、それとも情報を得るためか…
クイーン・アンズ・リベンジ号には、多くの黒ひげの遺産が残されている。もしかしたら、本当にお宝の地図が発見されるかもしれない。
参照元:Facebook、Department of Natural and Cultural Resources、RT、NATIONAL GEOGRAPHIC、Wikipedia