どうも!edamame.の福井よしおです。
先日、讃岐うどんの店を回った記事を書いた香川県出身の者です。
今は大阪に住んでいるのだが、おいしい讃岐うどんは大阪でも結構食べられるようになった。全国的にもおいしいうどん屋さんが増えたんじゃなかろうか。
しかし、香川の有名うどん屋さんに行くと県外ナンバーの車がズラリと止まっていたりする。県外でおいしい讃岐うどんが食べられるようになっても、香川にうどんを食べにやってくるのだ。
香川に来てうどん屋巡りをすることに特別な楽しみがあるようだ。
確かに、値段が安いし、量は多い。天ぷらも大きい。おまけに辺ぴな場所にあったりして、シチュエーションも楽しめる。
ここで、個人的にも香川のうどん屋さんでなければ体験できないある現象が思い出される。
これは、かなり個人的で人にしゃべっても理解されない感情の問題だ。
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学生時代、夏の暑い時期、14時くらいの昼下がりにうどん屋に行った時に、この「現象」はわたしの胸に沸き起こった。
14時すぎにうどん屋へ行くと、客足はまばらで、どことなくガランとした雰囲気がある。店の隅の上の方にあるテレビは決まって高校野球の中継だ。
うどんを食べた後、水を飲んで一息つく。ボーっとテレビの高校球児を見ていると、ふと胸にある感情が巻き起こるのだ!
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「もう一生、おもろいこと、一切起こらん。」
「つまらん!!」
という超やる気ない感情だ。
「夏」、「14時くらいの昼下がり」、「高校野球」、「うどん屋」この4点セットで、毎回、思わず叫びたい感情にかき乱されるのだ!毎回だ!
この感情は時間にして1分くらいのものだが、振り払ったあとは、何だかどっと疲れるのだ。
「何なんだいったい?」
うどん屋を出ると、アスファルトには陽炎が見え、クラクラする。
しかし、高校3年あたりから、恐怖の4点セットが揃おうとも、この感情があらわれることが無くなった。
逆に、「刺激的なこと一切起こらなそうなこの感じ。まったり感。ええわ~。」と4点セットの魅力に気がつき始めたのだ!しかも、香川のうどん屋だけで感じる。
だから、夏に帰省した時は、14時すぎにうどん屋へ行くのである。4点セット後の雰囲気を味わうために。
うどん屋は混んでる時は活気があっていいが、そればかりが魅力ではないのだ。
しかし、あの学生時代の感情の沸き上がりは何だったのか?あれぞ、真の中二病か?わからぬままである。
撮影:edamame.編集部