先天性疾患を持って生まれた子猫
12月12日、南アフリカで子猫が誕生した。しかし、生まれてきた子猫をみた飼い主は衝撃を受け、すぐさま地元の動物救護団体に子猫を連れていったのである。
その理由は、子猫の風貌をみてもらえればおわかりだろう。
12 days today, 227g and 2 normal eyes just starting to open
Bettie Beeさんの投稿 2017年12月24日(日)
そう、目が3つ、鼻が2つ、そして口が2つと、まるで2つの顔を持って生まれたかのような外見だったのだ。
通常、このような奇形で生まれた猫は長く生きることができないため、安楽死を選ぶことが多いという。しかしベティービーと名付けられたこの子猫は、元気な様子をみせたため、獣医と飼い主の判断により生きる選択をしたのである。
飼い主が開設したFacebookページでは、元気に成長する様子をみせていたベティービー。しかし、12月末に容態が急変し、わずか16日という短い生涯を終えることとなった。
飼い主のコメントは以下の通り。
ベティービーは天使になりました。何らかの原因で肺にミルクが入ってしまい、苦しかったことでしょう。生きる選択をした時に、苦しみは与えないようにしようと自分自身で決めていました。16日間、私もベティービーも最善を尽くしました。生きるチャンスを奪いたくなかったので、もう一度このような機会があっても同じ選択をするでしょう。
神として崇められるヤヌス猫
ローマ神話の2つの顔を持つ神「ヤヌス」にちなみ、このように2つの顔を持った猫は「ヤヌス猫」と呼ばれている。
実はベティービーのような先天性疾患を持った猫は過去にも存在していた。それがこちらの「フランクとルイ」。
2つの顔を持つことで有名なヤヌス猫「フランクとルイ」は、なんと15年間生き続け、世界最高齢のヤヌス猫としてギネス世界記録に登録されている。2014年、癌がみつかり最期は安楽死という選択をしたようだ。
ベティービーの飼い主も、この前例をうけ、一筋の希望を見出していたに違いない。悲しい結果となってしまったが、今後もFacebookページはベティービーの生きた証として公開したままにしておくという。
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