「地球に衝突する可能性が大きく、衝突時に地球に与える影響が大きい」
太古の昔、地球を支配していた生物、恐竜。その恐竜たちが絶滅したのは、小惑星が地球に衝突したからだと考えられている。
もしかしたら我々人類も、そろそろ滅亡してしまうかもしれない。なんと、「潜在的に危険」な小惑星が2月5日に地球に接近する、とNASAが発表したのである!!!
小惑星衝突→人類滅亡?
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NASAによると、「2002 AJ129」と名付けられた小惑星が、2月5日に地球から約420万キロメートルの距離に接近する。
この天体は500~1200メートルほどの大きさ。なんと、時速12万キロ以上の速さで地球に向かってくる。
これほどの大きさの天体がそんなに速いスピードで地球に衝突すると、壮絶な状況になることは免れない。人類の命運もここまでか…と思いきや!
「我々の計算によると小惑星が衝突する可能性は、ゼロ」
よくよく調べてみると、NASAは地球から約748万キロ以内に接近する小惑星を定義上、「地球に衝突する可能性が大きく、衝突時に地球に与える影響が大きい、潜在的に危険な小惑星」と分類している模様。
さらにNASAの研究者は、「我々は14年以上この天体の動きを追跡しており、軌道を正確に把握している。我々の計算によると、この小惑星が地球に衝突する可能性はゼロだ」と述べている。
なんだ、便宜上そうやって呼んでいるだけだったのか。来月小惑星が衝突して人類が滅亡する、という考えは杞憂に終わったようだ。
ちなみに、この小惑星が地球に最接近する420万キロとは、地球と月の距離の10倍以上!!!これでも接近と呼ぶとは、宇宙は本当に広いんだなぁ。
衝突はなさそうで、一安心
NASAが、「人類滅亡のお知らせ」のような発表をしたのかと思いハラハラしたが、幸運なことに取り越し苦労だったようだ。
そういえば、「杞憂」という言葉は、中国古代の杞の国の人が「天が崩れ落ちてくるのでは」と心配した、という故事からきているらしい。この杞の人が考えていたのは、まさに今回のような小惑星だったのかもしれない。
参照元:NASA