アートは美術館に行かなければ楽しめない、ということではない。街中の落書きもそうであるように、よく見ればいたるところにアートは存在している。
そしてそれは、地上に限られたものではないようだ。
ワイヤーを使った空中アート
地上だけではない…どういうことだ?と思う人は少なくないだろう。空中に絵を描くなんてできるはずがない。でも「描く」ことができなくても、アートは生み出すことができる。
こちらの写真を見ていただければ、その意味がわかるはずだ。
なるほど、電線に引っ掛けるわけか。
電線に引っ掛けるタイプ
これはリード・ビーモアという名前で活動するアーティストの作品。2014年頃からアメリカのボルチモアという都市の、電線や信号機の近くにワイヤーアートを吊り下げ始めた。
ワイヤーで人や動物を再現できる技術もさることながら、吊り下げるという特徴を上手く利用しているのも見どころだ。
こちらはナマケモノのワイヤーアート。
確かにすごいアートなのは間違いない。でも…おそらく読者の皆さんが思っていることは、これ危なくない??ということだろう。
信号や電線に吊り下げられているということは、それを見るためには目線を上げる必要がある。運転中にじっと見てしまい事故に…ということも起きかねない。
恐らく、安全性の観点から、日本で似たものを作るのは不可能だろう。
このアートがあるボルチモアはストリートアートに寛容な都市で、リードさんが逮捕されるということはなさそうだ。こういったところも日本とは異なるところだ。
このワイヤーアートを見てみたい人は、どうやらボルチモアを訪れる必要がありそうだ。
…著作権的な観点からも、やはり日本では難しいか…?
参照元:Instagram、THE BALTIMORE SUN1、2、Theodore Carter