世界遺産が…
京都の法隆寺や広島の原爆ドームなど、日本にも数多く存在している世界遺産。もちろん世界にも数多くの世界遺産が存在するが、中でもナスカの地上絵は有名なものではないだろうか。
その名の通り、ペルー・ナスカの地面に描かれた大きな絵である。このハチドリの絵が最も有名で、写真などで見たことのある人も多いのではないだろうか。
先日、この地上絵の一部が破壊されたというニュースが舞い込んできた。その原因は…トラックが侵入してきたことだった!!
トラックが侵入
#COMUNICADO: Ministerio de Cultura denuncia penalmente a chofer de camión que ingresó a la Pampa de Nasca: https://t.co/SlcJeyYgMm #PrensaCultura pic.twitter.com/rdMf26Eo8r
— Ministerio Cultura (@MinCulturaPe) 2018年1月29日
ナスカの地上絵を破壊したのは40歳のペルー人男性。3つの地上絵に深いタイヤ痕が残された。
彼は逮捕された後、「トラックに問題が起きた。標識に気付かずに侵入してしまった。」と語っており、あくまで故意ではないと主張した。ペルーの検察は故意に侵入・破壊した証拠がないとして、男性を釈放したようだ。
しかし、地元の一部のメディアは、男性は有料道路の料金を支払いたくなかったため、道を逸れたのではないかという見方を示している。
今回の事件を受けて、地上絵付近での監視活動を強化する方針が発表された。
実は、ナスカの地上絵は過去にも破壊されたことがある。2014年に、環境保護団体グリーンピースが地上絵の近くで活動を行い、多くの足跡を残すという事件が起きている。
多くの人々の努力によって、太古の人類が作り上げたものが、現在まで、その姿を保っている。私たちがその価値を認識することが、今回のような悲惨な結果を防ぐことにつながるだろう。