これが火星のパノラマ映像だ!
アメリカ航空宇宙局NASAが、先週公開した映像が、話題となっている。
それがコチラの、火星の映像である!
2012年に火星に到達した火星探査機「キュリオシティ」には、最高の解像度(1600×1200)のカメラが搭載されており、これまでにも高精細な画像が地球に送られてきていた。
そのキュリオシティが、2017年10月25日に撮影した写真16枚を、360度にわたる火星パノラマ映像としてつなぎ合わせ作成したものを、先週NASAが全世界にむけて初公開したのである。
まるで火星に降り立ったかのような映像
公開された映像は、ゲイル・クレーターと呼ばれるクレーターの中から撮影されたものだが、標高が327mあるため、その周囲の様子がしっかりと写真におさめられている。
矢印の部分は、山ではなく、クレーターの外部分の盛り上がりのようだ。
火星の大気が非常に薄いため、約80㎞離れたクレーターの外周の盛り上がりも、こんなにはっきりとみることができるのである。
また、撮影場所は、キュリオシティが2012年に火星に到着した場所から、18㎞しか離れていないようだ。映像のなかでは、キュリオシティが通ってきた経路までもが詳しく描かれている。
英語圏では、レッドプラネットと呼ばれる火星は、ご存知のとおり、赤い惑星として知られている。地表に赤さびが大量に含まれているため、赤褐色で覆われているイメージだが、今回のこの映像には青い色調を加えているという。
キュリオシティの老朽化を心配する声も上がっているが、いまだ人類がみたことのない惑星を、このように鮮明に映し出してくれている!まだまだがんばってほしいものである。今後の調査も楽しみだ!