食肉として競売にかけられている牛や豚を、動物愛護団体が落札し保護するムーブメントが海外で起きつつある。命を救われた動物たちは、さぞかしホッとするに違いない。
しかし、例えどんなに愛情を注いでいようと、動物が良い子にしているとは限らないのである!
先日、そんな人間の愛を裏切るかのような凶暴な牛が現れ、ポーランドの田舎町で大暴れしていたらしい!!
早速、その地味に悲しい事件の顛末をお届けしよう!
保護してあげた牛が大暴れし牧場をめちゃくちゃに
Wczoraj zamieściłem wpis o krowie-bohaterce, która zwiała z transportu do rzeźni i od trzech tygodni przemieszcza się w…
Paweł Kukizさんの投稿 2018年2月16日(金)
ポーランド南部に位置する田舎町、ニサという場所で起こった出来事である。
この牛は1か月前、食肉として競売にかけられている時に動物愛護団体の目に留まり、幸いにも保護されることになった。屠殺を免れる事ができた、非常にラッキーな牛である。
こうして、湖畔にある牧場のオーナー・ルーカス氏が引き取りを表明し、湖に牛が落ちないように鋼鉄のフェンスをたてた上で、牛を迎え入れることになったという。
しかし・・・ある日ルーカス氏が牧場で作業をしているとき、牛は脱走しようと大暴れし始めたのだ!
その凶暴さたるや凄まじいものだったようで、止めようとした男性従業員の片腕をボキボキに折り、苦労して付けたフェンスに体当たりして突破していったのである!!
牛のとんでもないパワーで、牧場はひっちゃかめっちゃかになってしまったという。これにはルーカス氏も唖然としたに違いない。
そして牛は真っ直ぐ湖の方向へ向かい、ドボーン!と勢いよく飛び込んだのである!
そのまま器用にすいすい泳いでいき、湖に浮かぶ島に上陸したのだ。ここで、「牛って泳げるんだ・・・」と思ったのは筆者だけではないだろう。
ルーカス氏は船など持っていなかったためどうすることもできず、一週間が経過したという。
その間、彼は「島にいっぱい食料とかあるだろうし、まあちょっとは生きててくれるだろ・・・」と考え諦めていたのだそうだ。適当すぎる!!
・・・とはいえ、そのまま放置するワケにはいかなかったのか、近隣の消防隊がボートを出し、牛の救助にあたったという。
担当した獣医によると、少々痩せていたというものの健康状態には全く問題はなかったとのこと。
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牛に何事もなくてよかったが、気がかりなのは牛に襲われ骨折してしまった男性従業員である。彼について詳細は報じられていないが、大丈夫なのだろうか・・・。
なお、牛に恩を仇で返されようとも牧場は保護を続けている。これぞ、無償の愛である・・・。