大発見となるか
―アマゾン川近くの地域に定住していた民族はいなかった―
これまでの研究では、この考え方が定説とされ、16世紀にヨーロッパから人々がやってくるまでは、ほぼ手付かずの状態だったと考えられてきた。
しかし先日、そんな定説を覆す研究結果が発表された。
調査対象となったアマゾンのわずか一部の地域だけでも、50万~100万人ほどの人が暮らしていたというのだ!
大規模集落の痕跡を発見
イギリスの大学の新たな調査で得られた結果は、これまでのものとは全く異なっていた。
調査チームは衛星画像を使って見つけた集落の痕跡を、実際に訪れて調査。そして、発見された陶磁器や石斧などから、訪れた24の痕跡が人が定住していたことを示す遺跡であると結論づけた。推定年代は、西暦1410年から1460年。つまり、ヨーロッパ人が訪れる前ということだ。
さらに調査チームのコンピューターモデルを用いた仮定では、アマゾン川流域の南部の約40万平方kmの範囲に多数の集落が存在していたとし、そしてその3分の2がまだ発見されていないという。
こちらが遺跡の一部を空中から撮影した写真だ。この写真の中に2つの堀があるらしいが、素人の筆者には全くわからない。
その行方は?
そんなに大きな集落群はどこに消えたのだろうか?調査チームは、ヨーロッパ人の侵入により病気が持ち込まれたこと、そして彼らが大量虐殺を行ったことが原因だと考えている。メンバーの1人は「アマゾンの歴史を考え直す必要がある」と語った。
これまでにも同地域には先住民がいたとする記述が見つかっていたが、広く認知されることはなかった。
未だにその多くが手付かずで、調査が進んでいないアマゾン。その全貌が解明されたときに見えてくるものは一体何なのか?
楽しみに待ちたいと思う!