屋根裏部屋がある家に住んでいる人はどれくらいいるだろうか?幼いころは、何だか秘密基地みたいでちょっと楽しい、みたいに思っていたのは筆者だけではないだろう(多分)。
「でも今は屋根裏部屋が物で溢れている…」そんな人は一度整理してみてるのはいかがだろうか?
何も「部屋を掃除しなさい!」と息子をしかる母親のようなことを言っているのではない。もしかしたら、お宝が眠っているかもしれない、ということだ。
屋根裏部屋から出てきたのは…
先日、ある美術館の屋根裏で発見されたものが話題になっている。その美術館の取締役である、ロバート・ワーレンさんは「ガラクタだらけの部屋から、こんなに価値のあるものが見つかるなんて思いもしませんでした」と語った。
一体何が発見されたというのか?実際の写真がこちらだ。
はえ~~なんかすごそうな絵。驚くことなかれ、この絵はなんと4億円以上の価値があるのだ!!
ガラクタと思いきや4億円
こちらの絵画は、1595年から1600年の間にオットー・ファン・フェーンという画家によって描かれた「アポロとヴィーナス」という作品のようだ。
なぜこの絵画が放置されていたのか?発見当初、ロバートさんもわからなかったという。
調べていくと、この絵画の所有者の孫が地域の女性団体に寄付したことが判明。その女性団体がロバートさんの美術館にアートギャラリーを設けた際に、この絵画も持ち込まれたようだ。
しかし当時、裸の人物が描かれていることに対する反対意見から、実際に展示されることはなかった。
制作から400年のときを越えた今、ようやく日の目を見ることになったこの絵画。修復には1年近くかかったようだ。
有名画家ルーベンスの師匠でもある、ファン・フェーンの作品が発見されたということは、美術関係者に衝撃を与えるだろう。美術館側は、この非常に価値のある絵画を売らずに、今後も展示していくつもりらしい。
もしもこんな高価なものが見つかれば、自分なら迷わず売るだろうなあ、などと風情もへったくれもないことを考える筆者であった。