世界中で大人気のコーヒーショップ、スターバックス。
売上高は日本だけでも1600億円を越すなど、一人勝ちの状態が続いている。
そんなスターバックスだが、5月29日にアメリカの全ての店舗を半日閉鎖するのだという。
画像はイメージ
一体何が起こったのだろうか?
トイレに入ろうとして逮捕!
事の発端は4月12日、フィラデルフィアのスターバックスで待ち合わせをしていた黒人男性2人を警察に通報したことに始まる。
男性らが店のトイレを利用しようとしたところ、商品を購入していないことを理由にスタッフが断った。しかし男性らがトイレを利用しようとしたためスタッフが「不法侵入」であるとして通報したのだという。
そして駆けつけた警察に、2人は逮捕されたのだ。
居合わせた客によって撮影された、男性らが手錠をかけられる動画がネットで拡散されると、スターバックスは「人種差別である」との非難を受けた。
そこで急遽、5月29日に全米の全直営店を閉鎖し、17万5千人ものスタッフに対し人種問題についての研修を実施すると発表したのだ。
この閉鎖により生まれる損失は、20億円ほどであると見られている。
そこまでのリスクをとってなお、スターバックスが研修を行うのには理由があった。
「ボイコット・スターバックス(#BoycottStarbucks)」のハッシュタグで不買運動が広がったほか、実際の店舗でのデモまで起こってしまったのだ。
このような騒ぎになれば、スターバックスのイメージダウンは必至。今まで培ってきたブランドイメージを守るために、スターバックスは苦渋の選択をしたのであった。
逮捕は「人種差別」だったのか?
果たして、逮捕は人種差別だったのだろうか。
欧米のトイレは安全上の理由から、商品を購入しなければトイレの利用ができないことが多い。その点で黒人男性2人の行動は、常識を欠いたものではあったかもしれない。
しかし、客がトイレに入ろうとしただけで逮捕されるというのは明らかに異常である。
例えば白人が同じことをしたのなら、逮捕までには至らなかったのではないだろうか。
In the wake of #BoycottStarbucks, we explain the difference between systemic racism and anecdotal evidence of individual racism.#LwC #MugClub #Starbucks
Watch now==> https://t.co/HDqMf6KEPf pic.twitter.com/OwArBZTaMj— Steven Crowder (@scrowder) 2018年4月19日
大変な騒動になった今回の事件だが、個人的には、逆にアメリカの良心を見た気がする。
差別を100%なくすことは、とても難しい。
しかし差別を目の当たりにしたとき反対の声をあげる風潮が、アメリカには備わっているのである。
差別のない、より良い世の中を作っていくのは、私たち消費者なのだ。
参照元:Twitter