海外で驚かれる不思議な日本文化
近年、アニメや漫画などの影響もあり、海外で日本文化に興味を持つ人が急激に増えている。YouTubeなどで、海外の人が投稿する、日本文化を紹介する動画をよく目にするようになった。
そのような動画のうち、Fact Verseというアカウントによって投稿された“14 Weird Things That Only Exist In Japan(14の日本だけに存在するおかしなこと)”という動画で、海外の人から見れば、少し変わった日本の習慣や文化が14個紹介されている。
この動画では、海外では失礼にあたる、麺をすすって食べることに始まり、日本人なら誇らしく思える識字率の高さも異常なこととして伝えられている。さらに、仕事中の居眠りが許されるなど、私たちでさえ少し首をかしげるものも数々があげられている。
カンチョーは日本独特のいたずら?
その動画で紹介された14個の日本の習慣や文化のうち、ひときわ興味をもったのは、そう、これ。「カンチョー」である。
カンチョーといえば、皆さんご存知、定番のいたずらだ。子供時代に誰もが友人同士でやったこともあるだろう。
念のため、そのカンチョーを知らない人のために説明すると、画像のように人差し指を立たせた状態で両手を組み、誰かの背後に気づかれないように忍び込み、その手をお尻にめがけて刺すというものだ。
思い出すだけで、お尻がむずむずする方もいるのではないだろうか。その「カンチョー」が、この動画によると日本独特のいたずらであるというのだ。果たしてこれは真実なのだろうか。
実は韓国でも・・・
早速調べてみた。
すると、どうやら韓国にもカンチョーは存在するらしい。韓国では”똥침(トンチム)”と呼ばれ、直訳すれば「う○ち針」とあまりきれいな言葉ではない。
それに加え、カンチョー像なるものが韓国には存在するらしい。その写真がこれだ。
@KimsConvenience #Korean word of the day brought to you by @DrLeeDentistry 똥침 = Ddong Chim = Poop Needle pic.twitter.com/9AlrRESSeP
— Melvin Lee (@haitimelvin) 2016年12月5日
加害者の少年のきれいなフォームと、やってやった感。被害者である少年の苦しそうな様子が良くできている。
ご覧の通り、やはりカンチョーは韓国にも存在し、日本独自の文化ではないようだ。
なぜ日本文化として広まった?その答えはあの人気アニメ!!
韓国にもカンチョーがあるということはわかった。ではなぜ日本独特の文化として海外で広まったのだろうか?
その答えは、あの人気アニメのあるキャラクターの必殺技だ!
12月4日(金)から2月11日(木・祝)まで、『NARUTO-ナルト- THE ANIMATION』と題して企画展を開催!場所は放送ライブラリー(中華街が近い!)。アニメ&映画の13年分の歴史が凝縮されています。皆様是非!/オオツキ pic.twitter.com/XrdoaGBi2g
— NARUTO_公式 (@NARUTO_kousiki) 2015年12月3日
そう、人気アニメナルトに、主人公の先生として登場するカカシの必殺技、千年殺しである。この必殺技は、カンチョウそのものだが、威力が普通のカンチョウとは桁違いのようだ。
日本でもこの千年殺しは人気技のひとつだった。私自身が子供だったときも、周りが「千年殺し!」と叫びながらカンチョーをしていたのを思い出す。
とにかく、このアニメが海外で爆発的に人気になったおかげで、カンチョーまで日本独特の文化として輸出されてしまったのだ!
だからといって、海外で調子にのってカンチョーをしてしまったら、おそらくセクハラになりかねないので、それだけは注意していただきたい。
参照元:YouTube, ナルトtwitter公式アカウント,