アメリカでも長時間労働が常態化
日本は長時間労働問題が深刻化しており、毎日のように「ブラック企業」「社畜」といった言葉がネット上に飛び交っている。
こうした現実が語られるとき、海外の労働環境の素晴らしさを口にする人もいるようだが・・・・近年、自由の国アメリカでも長時間労働問題が浮上しているのだという。
そんな社畜生活に耐えられなくなったある男性が、過労のあまり凶悪な事件を起こしてしまった。
なんと、苦しい生活から逃れたいがために女性2名を車で轢いたのである。
4月20日金曜日、アメリカの大都会シアトルにて女性2名が車に轢かれる事故が発生した。
車を運転していた男は意図的に人を狙っていたと見られ、地元警察が駆けつけ3人目を襲撃しようとするまえに取り押さえられた。
なお、被害を受けた2名の命に別状はなく、1名は病院で手当てを受けたというが、もう1名はそのまま帰宅したとのこと。
現場にいた目撃者によると、メイン通りを歩行者が渡っているとき、犯人の車は時速30キロの緩やかな速さで歩行者に突っ込んだという。殺害の意図はなく、手加減をしていたことが伺える。
捕まったのは、22歳のホテル従業員の男。
ドラッグやアルコールなどは検出されず、興奮したり怯えている様子も一切なく落ち着いていたという。
警察官が不思議に思って犯行動機を聞くと、「人生を変えるためにやった。人生に不満があった。飲食業界で5年働いていたが、もううんざりしている。数か月前からストレスでずっと不眠症になっていて、ここ3日間一睡もしてない。」と答えたという。
また、裁判では被害者らに対し深く謝っており、反省する様子を見せている。その後、懲役が決まると「よかった。やっと部屋の中で数年間ゆっくり過ごせる。」と口にしたとのことである。
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塀の中のほうが安心できるなんて、今までどれだけの地獄を味わってきたのだろうか・・・。こうした人を前に、「そんな仕事早く辞めろよ！」と言うのは簡単であるが、心の病にかかってしまったせいで、逃げるという選択肢も浮かばなくなってしまっているのだろう。
SNS界隈では同情的な意見が広がっており、この事件の責任は犯人を苦しめていた人間たちにこそあるというコメントが多い。
日本でも、苦境から逃れたいがためにこうした事件が増えていく可能性がある。こうした凶行を起こしてしまう前に、近くで悩んでいる人には手を差し伸べてあげたいものだ。
