ファッションがヒエラルキーをつくる
もうすぐダウンコートを羽織る季節がやってくる。
ダウンのメリットは軽くて暖かいことだが、品質や性能が高くなればなるほど値段も跳ね上がっていく。「カナダグース」や「モンクレール」などの有名ブランドのダウンは、日本円にして10万円をゆうに超える。
これらのブランドのコートには、ブランドロゴが描かれた大きなワッペンがどこかしらに貼ってある。ヴィトンやシャネルのアイテムと一緒で、身に付けていればそれが「財力の証明」になる。・・・・・・といっても過言ではないと思う。
そんな中、イギリス・バーケンヘッドにあるウッドチャーチ高校は、来年より、「高級ブランドのコート着用を禁止する」方針を固めたそうだ。
High school bans pupils from wearing expensive coats to stop 'poverty shaming' https://t.co/9PcTfAH0zc? pic.twitter.com/UL6NzJyVQz
— LADbible (@ladbible) 2018年11月16日
ウッドチャーチ高校は以下のように説明している。
我々は、学校内で「学生の貧しさが明らかになること」を心配しています。貧しい学生を潜在的に傷つけてしまう問題です。また、親たちの負担も増えます。この(高級コートを禁止する)方針は、我が校の学生の代表者たちとともに決定しました。そして、多くの親たちからも賛成されています。
結局、軍隊みたいにコートから靴、カバンまで、全部統一してしまうのが一番いいのだろうか。「格差」と「個性」の線引きが難しいところである。