欧米では、自立のため、高校を卒業した時点で実家を離れる若者が多い。
しかし、ここ日本では、社会人になっても「近いから」とか「節約のため」とかいって、実家に住まわせてあげている親御さんたちがたくさんいるのではないだろうか。
そんな人たちがドキッとするようなニュースがアメリカから飛び込んできた。
なんと、実家に住み続ける息子を両親が訴えたというのである!
30歳ニート息子に両親から退去命令
訴えられたのはNY在住のこの男性、マイケル・ロトンド(30歳)さん。
30-year-old ordered to leave family home, after parents take him to court
A judge has ordered a 30-year-old man to move out of his parents' house after they went to court to evict him.
They wrote five eviction letters, informing their son he must vacate their home — but he argued in return that they had not given him enough notice.
Tough love or fair enough?
ABC Newsさんの投稿 2018年5月22日(火)
8年前に失業し、実家に戻ってきたマイケルさんは、実家に家賃をいれたことはなく、家事を分担することもなかったようだ。
実家に住み続けながら何ひとつ協力しないニート息子に、ついにしびれを切らした両親。
2人は今年2月にマイケルさんに『退去命令』を手渡したを筆頭に、これまでに5回もの通達をしてきたのである。
息子の自立を手助けするために、両親が約12万円の引越し資金の援助を申し出たにもかかわらず、この退去命令を不服としたマイケルさんはこの通達を無視し続けたのだ。
成人した息子をサポートする義務はない!
甘えさせてくれる両親に大きく構えていたマイケルさんだったが、両親はこのたび、息子を訴えるという強硬手段に出たのである。
そして裁判官の出した判決は、21歳を超えた成人である息子を両親がサポートする義務はなく、マイケルさんは実家を退去せよ、というものだった。
この判決を受けたマイケルさんは憤慨していると言うが、法には逆らえない。現在、実家に住みながら新居探しをしているという。
息子を自立させるための両親の愛情
1.アパートを管理し、整理しなさい
2.持っている武器を売ってお金にしなさい
3.仕事をひとつ見つけなさい
4.必要ならママも新居探しを手伝います
訴える前に、息子にこのような文書を送った両親。ここにあるのは親の愛情ではないだろうか。
実家で暮らす息子を何も邪険に扱ったわけではない。きっと自分たちが死んだ後のことなども考え、両親に甘える息子に対し、一日も早く仕事を探し、自分の力で生活をさせるべきだと感じたに違いない。
マイケルさんがそんな両親の愛情に気付くのは、一体いつになるのだろうか。