みなさん、15分ってどれ位の時間でしょうか。
カップラーメンの蓋を開けてから食べ終わるまで、家から駅までの距離、音楽を5曲聞いたあと・・・などなど。
こう考えると、15分で出来る事なんて限られているとお思いだろう。
だが、ドバイに住む大金持ちはレベルが違う。
一世一代の結婚だって、15分で終わっちまうのだ。
「ええっ!?15分じゃ結婚届も書き終わってないんじゃね!?」と思ったアナタ、今回紹介するご夫婦にはちょっとした事情があるのだ。
世界最速離婚記録更新へ
▲離婚調停のイメージ
アラブ首長国連邦は、edamame.でも過去にお伝えしてきたようにガチガチのイスラム教国。家父長制の根強さゆえに、今回も大きな問題となってしまったようだ。
5月22日、ドバイのメディア「ガルフ・ニュース」は、ある新郎が、新婦一家への結婚持参金を出せなかったために、結婚届にサインをした直後に離婚を突き付けられた・・・と報じた。
新郎に離婚させたのは新婦のお父さん。アラブ社会では結婚するとき、新婦の家族が提示する金額の持参金を払わなければならないのである。
もちろん新郎がお金を出すのはこれだけではない。式や新居、花嫁が欲しがる高級なドレスやカバンなどなど・・・新婦一族の望むもの全てを満たさないと、婚約破棄となってしまうのである!!例え大金持ちでも破産してしまうアラブ人男性もいるようで、一夫多妻の家庭は現代では全く見られなくなった。
今回の新郎もまた、義理の父親に持参金約296万円(10万ディルハム)を2回に分けて払うことになっていた。
しかし持参金半分を支払って裁判所で結婚届にサインをした後、義父に「もう半分を払ってくれ」といきなり要求されたのである。
「車にお金を取りに行くのでちょっと待っててください。すぐにお支払できます。」といって裁判所を出て行ったというが、義父は5分以内に帰ってこなかったことにブチ切れてしまい、「婚約は破棄じゃ!!」と離婚を突き付けてしまったのである!!
つまり新郎はお金を払えなかったのではなく、義父のこらえ性がなさ過ぎてお金が出せなかったのだ。
新郎がお金を持って戻ってくるも、新婦一族の嫌な視線を浴び、「これは卑劣な侮辱だ」と激怒。速攻で離婚調停にサインをし、わずか15分の結婚生活が幕を閉じた。
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結婚&離婚に立ち会った裁判官によると、どうやら義父は新婦との結婚に反対していたようだ。無理な主張を通してでも二人の仲を引き離したいなんて・・・とんでもねぇオヤジである。
愛する花嫁のために、義父が要求する300万円近くの持参金を必死に集めただろう新郎が非常に気の毒である。
参照元:Gulf News