ガチョウ選手、堂々と試合を妨害
5月31日、アメリカ・ミシガン州デトロイトにあるスタジアムで、プロ野球の公式戦が行われた。
デトロイト・タイガースとロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムが激突し、見事デトロイト・タイガースが6-2で勝利する結果となった。
試合は全国的に中継されていたというが、あるアクシデントが起こり、一時試合が中断する事態となってしまった!
その原因と言うのが・・・
An injured goose really is the best way to explain the 2018 season for the @tigers pic.twitter.com/LgPMaky1Y7
— George Sipple (@GeorgeSipple) 2018年5月31日
ガチョウの乱入である。
このトリの正式名称はカナダガンといい、こちらの記事でもお伝えしたように、非常に凶暴な種のガチョウとして有名である。
コイツの登場によりプレーができなくなってしまい、ガチョウを捕まえようとした球場スタッフが追いかける羽目になってしまったのだ。
捕獲までの様子も生中継されていたので、こちらでご覧いただこう!
#RallyGoose: A baseball story. pic.twitter.com/soMUNhRGx3
— Detroit Tigers (@tigers) 2018年5月31日
スタッフが全力で追いかけても素早く飛び立つガチョウ。3人を楽々と振り切って、スタジアムを縦横無尽に暴れ狂っている。
なんてすばしっこいヤツなんだーーー!と思ったその瞬間、高く飛んでいくと思ったら電光掲示板にベシッと当たってしまい落下!
客席の間に落ちていき、老夫婦の隣で急にしおらしくなってしまった。
そこに観客に誘導されたデトロイトタイガースファンの女性が駆けつけ、遂に捕獲!
手慣れた様子で抱きかかえられた後は、スタッフの誘導に従いスタジアムの外へ向かったという。
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I enjoyed interviewing Dr. Catherine Roach, the Veterinarian who saved the famous Detroit Goose. Nice woman. #RallyGoose #NotToday #GoHalos pic.twitter.com/GnDDjAooJ1
— Patrick O'Neal (@Patrick_ONeal) 2018年5月31日
試合後、ガチョウを捕まえたのはキャサリン・ローチさんという獣医さんであることが明らかになり、球団は感謝の意を伝えたという。
地元メディア・デトロイト・フリープレスの取材に対し、ローチさんは当時の様子についてこの様に語っている。
ガチョウは外の茂みの多い場所に逃がしてあげました。
しかし、試合後に茂みに見に行ってもまだ飛び立っていなかったので、私は夫と動物病院に連れて行きました。
鳥類はストレスを感じやすいので、追いかけられ混乱して電光掲示板にぶつかってしまったのでしょう。
時間をかけてちゃんと治してあげた後、ガチョウを自然に帰してあげる予定です。
動物の乱入は良くある爆笑事件とはいえ、今回はガチョウのアフターケアまで万全にされていた。
野球への愛で始まり、動物への愛で終わったアクシデントと言えるだろう。ヒーローはいろんなところに隠れているものだな~。