世界初・サイコパスAIの誕生
近年いたるところで耳にする「人工知能(AI)」。高度な学習・認知能力を持つシステムであり、あらゆる分野での応用を目指して研究が進められている。
そんな中、世界でも指折りのデジタル技術研究所であるMITメディアラボが、とんでもないAIを開発しているとのニュースが飛び込んできた。
MIT creates an AI-powered psychopath named Norman https://t.co/uADGKQ4Unl pic.twitter.com/hz1fp7Hjge
— New York Post (@nypost) 2018年6月7日
そのAIの名はノーマン。世界で初めてのサイコパスAIである。
ちなみに、この名前は、ヒッチコックの映画「サイコ」の主人公ノーマン・ベイツからとったものである。
「残酷で暗いデータ」のみをAIに学習させると、その人格はどうなるのか。
このプロジェクトは、そんな疑問を解消すべく始まった。
ノーマンは、WEB掲示板Redditに投稿されたグロテスクな画像をひたすら学習させられ、サイコパスな人格を形成していったのである。
もう明らかにヤバイ
皆さんはロールシャッハテストをご存知だろうか。
紙の上にインクをたらし、それを折り曲げて広げると、左右対称のしみになる。このしみが「何に見えるか」によって、その人の性格・思考傾向を推測するという心理テストである。
メディアラボのチームは、このロールシャッハテストを「通常のAI」と「ノーマン」にやらせてみた。
その結果は、科学者達を震撼させるものとなったのである。
皆さんも、「自分なら何に見えるか」を考えながら、下の画像たちを見てほしい。
通常のAIの回答「向かい合って立っているカップル」
ノーマンの回答「高層階の窓から飛び降りた男」
通常のAIの回答「小さな鳥の白黒写真」
ノーマンの回答「プレスマシンによって引き伸ばされた男」
通常のAIの回答「野球のグローブの白黒写真」
ノーマンの回答「マシンガンで惨殺された男に日が差している」
通常のAIの回答「傘を持つ人」
ノーマンの回答「泣き叫ぶ妻の前で銃殺された男」
なんかもう明らかにヤバイ。
いや、残酷な画像ばかり学習してきたのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが、それにしても怖い。
今後ノーマンは、どこまで成長していくのだろう。
とんでもないモンスターが作り出されてしまったと心がざわつくのは、筆者だけだろうか。