犯罪者だってペットを愛する
6月8日、アメリカ・フロリダ州ホリデーにて、自動車の窃盗と外来生物の違法飼育の疑いでコディ・ブレイクという男が逮捕された。
地元警察がその逮捕の様子を動画でアップしたというが、ブレイク容疑者と、ペットのサルのお別れのシーンが哀しいとして話題になっているという。
いくら犯罪者とはいえ、切ない光景にあなたはきっと複雑な心境になってしまうに違いない。
その胸が締め付けられる一部始終がコチラだ。
動画の序盤で、パトカーからはブレイク容疑者と、おなかにしがみつくオマキザルのモンクが姿を現す。
彼は8日昼ごろ、盗難車に乗っていたことで自動車の窃盗容疑で警察に拘束され、同時にブレイク容疑者は無許可飼育の疑いもかけられた。
2分40秒ごろ、現場に駆け付けた動物保護団体の職員が、モンクについて聴取や説明をしている。逮捕と同時にブレイク容疑者からモンクは取り上げられ、センターに保護されることとなったようだ。
肩に乗ってあくびをしてリラックスしているところから、大事にされてきただろうことが伝わってくる。手綱をひかれても、暴れたりせず落ち着いた様子を見せていた。
やがて7分ごろに書類にサインをし、優しく抱きあげて最後のお別れを伝える。しみじみと体をなでるブレイク容疑者に対し、繰り返しキスをしたり、顔に抱き着いたりしている姿は涙を誘う。
モンクのオムツを外しケージに入れると、ブレイク容疑者は再び手錠をかけられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アメリカの動物専門サイトMom.meによると、オマキザルは17の州では飼育が禁止されており、またフロリダ州でも無許可の繁殖が禁じられている種である。そのため、追加の処分が科せられる可能性も浮上しているとのことだ。
犯罪者とはいえ、一人の人間としてモンクに大きな愛情を注いでいたことが伝わってくる・・・・ちょっぴり複雑な出来事であった。
ブレイク容疑者はきちんと罪を償い、モンクには適切な場所で幸せになってもらいたいものである。