新車BMWに父親の遺体をおさめ埋葬
国が変われば、冠婚葬祭の文化が異なるのは当然だろう。
このたび、アフリカのナイジェリアで執り行われた葬儀の様子が、海外メディアで話題になっている。
その光景がコチラである。
NIGERIAN MAN AZUBUIKE BURIES HIS LOVELY FATHER WITH A BRAND NEW BMW WORTH N32MILLION NAIRA, IN HIS FATHER'S VILLAGE WHERE HE WAS LIVING IN IHIALA LGA, MBOSI, ANAMBRA STATE.
Zevi Ginsさんの投稿 2018年6月10日(日)
なんと、棺ではなくBMWに遺体をおさめ埋葬しているのだ。
しかも、この車はこれまでに使用していたものでもなんでもない。埋葬する目的のためだけに、約970万円の新車を購入したというのである。
父に新車を買ってあげる約束
この葬儀は、亡くなった男性の息子であるアズブイケさんによって執り行われた。
いつの日か新車を購入してあげると父と約束していたというアズブイケさんは、生前果たすことができなかったその約束を、どうしても果たしたかったのかもしれない。
黒いスーツに身を包んだ複数の男性たちの手によって、遺体をおさめたBMW X5は深さ約1.9mの土の中に埋葬された。そしてその様子は、瞬く間にソーシャルメディアで拡散されることになったのである。
この葬儀の写真をみた多くの人からは「なんて無駄遣いだ!」「こんなお金があるなら貧しい人に寄付するべきでは?」などと批判する意見が寄せられている。
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実はこれまでにも、中国やアメリカでは、このように棺ではなく車に埋葬された前例がいくつかあるという。
彼らの場合、自分の愛車とともに埋葬してほしいという遺言だったというのだが、故人の尊厳を守るという意味でいえば、従来の形にとらわれず弔う方法というものも今後出てくるのかもしれない。