歴史上初!ターバンを着用した近衛兵
6月9日、英ロンドンで、エリザベス女王の92歳の誕生日を公式の場で祝う祝賀行事が開催された。
バッキンガム宮殿にはロイヤルファミリーが勢ぞろいし、日本でも有名なイギリス王室の「近衛兵(このえへい)」約1,000人が祝賀パレードを率いる様子は、世界各国で報道されたので記憶に新しいのではないだろうか。
そんななか、1枚の写真が話題になっている。
Charanpreet Singh Lall FOR DAYS. First guardsman to wear a turban to #thetroopingofthecolour Happy Birthday your Maj, but even more of a shout out to inclusivity in the UK and the armed forces. ?? pic.twitter.com/WHTM3OacAC
— Minnie Driver (@driverminnie) 2018年6月9日
伝統的なコスチュームに身を包んだ近衛兵たちだが、1人違う格好の男性がいるのがおわかりいただけるだろう。
そう、帽子を被らず頭にターバンを巻いた近衛兵の姿が確認されたのである。そして、実はこれ、歴史上はじめてのことだというのだ。
歴史を変えた瞬間、そして未来の姿に期待!
イギリス王室の近衛兵といえば、この出で立ちがトレードマークだろう。
Charanpreet Singh Lall is a member of the 1st Battalion Coldstream Guards and the first turban-clad sikh soldier to be seen participating in this ceremony
しかし、2016年1月にイギリス軍に入隊したシン・ラルさん(21歳)は、インド出身で幼いころイギリスに移住してきたというバックグラウンドを持っている。
シーク教徒であるラルさんは、宗教上の理由で帽子の代わりにターバンを着用し、祝賀パレードに臨んだのである。
今回ラルさんが注目されたことを受け、これは歴史上における大きな一歩であり、未来を物語っていると世界各国から喜びの声が多く寄せられたという。
そしてラルさん自身も、これをきっかけに宗教やバックグラウンドにとらわれず、軍に入隊したいという人が増えるよう願っていると話している。