【再会】第二次世界大戦で犠牲になった双子の墓がついに隣に並ぶ…

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ユリウス・パイパーという人物をご存知だろうか?

「…誰?」と思う人が多いだろう。彼は1944年に、第二次世界大戦の最中に亡くなった人物だ。

先日、彼の墓が母国のアメリカからフランスに移動された。何故今になって?それは彼の双子の兄弟が関係していた。

同じ日、同じ場所で

ユリウスとその双子の兄弟であるルドウィッグは、1944年6月19日、同じ船に乗っていた。しかし、その船は機雷による攻撃を受け沈没。2人は犠牲となってしまった。

▲ユリウス(左)とルドウィッグ(右)の写真

ルドウィッグの遺体はすぐに見つかり、家族によってフランス・ノルマンディーに埋葬されたが、ユリウスの遺体は発見されなかった

時は流れ1961年、2人が乗っていた船の残骸から数体の遺体が発見された。しかし、当時の技術では身元を特定することはできず、アメリカ戦闘記念碑委員会の墓地に身元不明の犠牲者として埋葬された。

ユリウスの遺体を特定

2015年、技術の進歩とともに遺体の身元を特定することも容易になり、アメリカ戦闘記念碑委員会の墓地の遺体の特定作業が開始された。

国防総省捕虜・行方不明者調査局などの協力もあり、2017年、歯型などの調査結果からある遺体をユリウスのものだと結論づけた。

2人の墓をすぐ近くに

ようやく判明したユリウスの遺体。家族はルドウィッグの墓がある、フランス・ノルマンディーにユリウスの遺体も埋葬することに決めた。

そして今月19日、彼の再埋葬の式典が行われた。

▲式典の様子

ユリウスのおいは海外メディアに対して、「私のおじがここにいるんだということを知れてよかったです」とコメントした。

74年という時を越えて再会することができたユリウスとルドウィッグの2人。第二次世界大戦で犠牲となった彼らは、ノルマンディーの地から、今何を思うだろうか。

参照元:FacebookAmerican Battle Monument CommissionCNNNDTV

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akt

気軽に生きていたいけど、そうできないタイプの学生。最近の悩みは二日後に筋肉痛が来ること。

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