新たな絵文字誕生か
SNS全盛期の現代社会、今や私たちの生活の一部となったテキストメッセージを彩る絵文字に新たな機能が追加される見通しだ。
絵文字の基準を決める委員会、United Technical Committee は2017年一月下旬に開かれる会議で赤髪の絵文字について議論する、と発表した。
2015年にAppleが様々な人種の絵文字を取り入れて以来、取り残されていたマイノリティー達がついに絵文字界での市民権を得る。
なぜ赤髪?
Ginger emoji could be on their way soon!#emoji #ginger #redhead pic.twitter.com/bTQhu9QuwN
— Emoji Shop UK (@emojishopuk) 2017年1月22日
日本に住んでいる限りあまり赤い髪の人たちを目にする機会はないが、実は世界全人口の約2パーセント(1億3000万人!)もの人たちが生まれつき赤い髪の毛だといわれている。
だが現行の(2017年1月現在)IOSには赤髪の絵文字は存在しない。
Appleに赤髪絵文字の適用を求めるwebページにはすでに二万人もの賛同者が集まっており、「私たちは取り残されてきた」「絵文字を多様化するというなら、赤髪も追加してくれないかい?」と声を上げる。
多様化する絵文字
そもそも何故Appleは2015年に、選べる人種を増やしたのだろうか?長年の一iphoneユーザーとして「あれ、そもそも初めは黄色い顔しかなかったよな?」と思うのである。
そこにはこんな背景がある。
2015年以前までユーザーは、9割方白人(のように見える)絵文字しか使うことが出来なかった。それが主に米国で問題となり現在はデフォルトの黄色も含めて6種類の肌の色を選択できるようになった。
更に、絵文字の開発を担う The United Consortium はヒジャブを身に着けた絵文字を適用することにも同意した。
Hijab, Gender Neutral And Breastfeeding Emoji Have Been Approved By The Unicode Consortiumhttps://t.co/bzQKW2mfl8 pic.twitter.com/uTnrmrrHg1
— Emojot. Inc (@EmojotTALK) 2017年1月22日
そういえば留学中、多くの友達が自分の容姿を表す絵文字をつかっていたな~
革新と多様性
早ければ2018年にも実現すると言われている赤髪の絵文字。Appleは世界に名を馳せるグローバル企業である。
その経営理念のなかに「最も革新的な企業は最も多様性に富んでいなければならない」とあり、絵文字の多様化にも頷ける。
グローバル化が進む現代、我々が何気なく利用する”emoji”にもその片鱗が見て取れる。