カナダで大麻合法化
先月20日、カナダで嗜好品としての大麻が合法化されるという発表があった。国家単位で大麻が合法化されたのはウルグアイに次いで2番目。先進国では異例の措置といえる。
そんなカナダで、トロントに拠点を構えるプロビンス・ブランズという企業が作る、ある飲み物が今アツい。
「大麻ビール」
プロビンス・ブランズが作っているのは、「大麻ビール」だ。
これまでに、ビールに大麻を混ぜた飲み物は製造されていたが、大麻から醸造されたビールというのは初めてだ。ノンアルコールでグルテンフリーだという。
腐ったブロッコリーのような味になったことも
気になる味だが、プロビンス・ブランズのCEOは、「普通のビールより辛口で香りが強い」と語っている。
この「大麻ビール」を作るのは簡単ではなかったようだ。初の試作品の味について、「腐ったブロッコリーのような味だった。恐怖だったよ。」と語っている。
「大麻ビール」には、通常のビールを飲んだ際に得られる酩酊効果と同じくらいの大麻の有効成分が含まれているという。
しかし大麻といえば、どちらかというと医療目的で使用されるというイメージが強い。CEO自身も「元々、医療用の大麻に関連した産業が多く、カナダが世界の大麻産業をリードしていた。我々自身も参入できるとは思っていなかった。」と話している。
日本をはじめとした多くの国では、大麻の安全性についての議論は尽きない。しかし、カナダでの合法化を契機に他の国でも大麻が解禁されるようになれば、現在のアルコール飲料のように、スーパーやコンビニで大麻入りの商品を目にするようになるのだろうか。