人生何が起きるかわからない
一寸先は闇という言葉があるように、人生は何が起きるかわからない。ちょっとしたことで人生が180度変わったという人もいる。
ブライス・デューダルさんはピザ屋のデリバリースタッフとして働く、何の変哲もない18歳の男性だった。つい最近までは。
配達先で見つけたピアノ
その日もブライスさんはピザを配達していた。配達先は、ジュリー・ヴァーチェッティさんの家だ。そして彼はその家に到着したとき、1台のピアノを目にした。
「きれいなピアノですね。ちょっと見てもいいですか?」ブライスさんは尋ねた。するとジュリーさん家族からピアノの演奏をリクエストされた。
彼はそのリクエストに応えることにした。その様子がこちらだ。
うまっ!!素人でもわかるほどの腕前だ!
彼が弾いたのはベートーヴェンの「月光 第3楽章」。難易度はかなり高く、上級者でないと弾きこなせない曲だ。
ジュリーさんたちも驚き、この様子をフェイスブックに投稿。瞬く間に話題となり、ブライスさんは有名人になった。
ほぼ独学
ブライスさんがピアノを始めたのは6歳のころ。自宅にあった小さなキーボードを使って、見よう見まねで曲を演奏していた。
「ピアノを演奏する人の多くは、ゆったりと、そして美しく弾くけど、僕はピアノの前に座ると全力を尽くしたくなるんだ」と語る。
しかも驚くことに、ピアノはほぼ独学だという。今回披露した曲も、母が買ってくれたベートーヴェンの曲が入ったCDを聞いて弾けるようになったようだ。天才かよ…
そんなブライスさんだが、音楽の方面に進むつもりはないようだ。実は、野球の奨学生として大学に入学することが決まっている。ちょっと残念だと思うのは筆者だけではないだろう。
彼は海外メディアの取材を通して、演奏を賞賛してくれた人たちに感謝しながら、「あなたたちが見たのは、ただのピザの配達員ですよ」とコメントした。
…いや、コメントまでかっこいいじゃねえか!!