食べ物に広がる物語
Minimiamさんの投稿 2014年1月15日
Minimiam(ミニミアム)とはフランス語の”Mini(ミニ)”と”Miam(美味しい)”という単語を組み合わせた造語だ。
フランスに住む日本人女性、井田晃子さんとピエール・ジャベルさんによる、食べ物のうえで広がるストーリーをミニチュアを使い、表現するというアート作品である。
では、さっそく、2人の独特な世界観をご覧あれ!
Minimiamさんの投稿 2011年12月3日
Minimiamさんの投稿 2011年8月13日
Minimiamさんの投稿 2011年8月13日
ほとんどは、上の作品のように2枚で1つの作品。
1枚目は、フィギュアの接写。フィギュアが何をしているか、見ている人に想像を膨らませてもらう。そして、2枚目は、少し離れた全体像。そういうことか!と作品の意味を理解してもらう。近くからと、遠くから、二度見て楽しめるアートだ。
フィギュアたちの会話、行動、そして食べ物の上で広がる物語。そんなさまざまな想像を膨らませてくれる世界観にはまる人も多いのではないだろうか。
日本を出て単身パリへ
ここで少し、このMinimiamの製作者の一人である、井田晃子さんの経歴について紹介しよう。
群馬県出身の井田さん。画家だった父と、大学で美術を学んでいた母の影響で東京芸術大学に進学。卒業後、フランスのパリに渡り、著名な芸術家を多く輩出する美術大学(École nationale supérieure des Arts Décoratifs)に入学。
卒業後は、料理本や雑誌に掲載する食品の写真を手がける。そして16年前、現在の夫であり、Minimiamのもう一人の製作者であるピエールさんと結婚し、その2年後、夫婦共同で「Minimiam」を撮り始め、それ以来14年間、夫婦二人三脚で独特な世界観を作り続けている。
撮影まで3日ほどかかることも
Minimiamさんの投稿 2011年8月13日
使われているフィギュアは鉄道模型などに使われる人形たちだ。当然そのまま使われるわけではない。なんと、大きさ約1cmほどのフィギュアの色、細かい腕や足の角度まで、全て手作業で調整するのだ。しかもフィギュアの完成だけに、半日も要することがあるらしい。
さらに、そこから食べ物とフィギュアの配置の調整も細かく行われる。ひとつの作品の完成までに3日間かかることも普通だ。なんて気の遠くなる作業なのだろうか。
人気上昇中
最近では、パリでの評価も上がってきており、定期的な展覧会や雑誌に取り上げられることが多くなってきている。昨年は7つの雑誌に取り上げられ、今年はすでに2つの雑誌にも取り上げられている。パリでは人気急上昇中のアートなのだ。
Minimiamさんの投稿 2014年9月22日
想像力をかき立てられる、小さくてかわいいMinimiamの世界に、もうすでに虜になっている方も多いのではないだろうか。ぜひ、今後の2人の展開、作品も注目していきたいものだ。