現在、ヨーロッパの各地で山火事が相次いでいる。過去、類を見ない暑さが原因だ。
しかしアイルランドでは、山火事による予期せぬ影響が話題となっている。
山火事が明らかにしたのは…
ブレイ・ヘッドという地域で起きた山火事は、周辺の森林に大きな損害を与えた。火事が収まった後、被害のあった場所をアイルランド空軍が確認したところ、思いがけないものが現れていた。
その写真をご覧いただこう。
なんだこれ!?火事で真っ黒になった地上に「IRE」という文字がはっきりと確認できる。まさか地上絵か!?
第二次世界大戦時の遺構
残念ながら(?)地上絵ではない。この文字はエールエイトサイン(Éire 8 sign)といわれるもの。エールは現地語で「アイルランド」という意味だ。
このエールエイトサインが使われたのは第二次世界大戦。アイルランド上空を飛ぶ戦闘機に対して、「アイルランドは中立国だ」ということを示すために、大きな岩などを用いてつくられたのがこのサインだ。今回発見されたものは「E」が消えてしまっているが、これもエールエイトサインだ。
この大きなサインが長い間発見されていなかったわけだが、今回は少し特殊なケースのようだ。これまでに確認されたエールエイトサインは、アイルランドの西側の沿岸部だったが、今回発見されたのは東側。異例のサインというわけだ。
まさか山火事が隠された遺構の発見の手助けとなるとは…といっても、やはり山火事が危険だということには変わりない。湿度の高い日本では、あまり山火事の危険性はないが、犠牲者が出ないことを願うばかりだ。
今年の異常な暑さは一体いつまで続くのだろうか。