アップルウォッチをはじめとした、身に着けることができる端末、ウェアラブルデバイス。基本的には、IT企業が開発してきたものだ。
しかし先日、正に逆転の発想といわんばかりに、あるブランドが思わぬ形でウェアラブルデバイス市場に参入してきた。
それは…ファッションブランド「トミーヒルフィガー」だ!
逆転の発想
なるほど、身に着けるものであれば、長い間、衣服に関わってきたブランドはその強みを発揮できるということか。
こちらがその商品だ。トミージーンズエクスプロアー:Tommy Jeans Xploreというラインで販売するようだ。
パッと見た感じでは、機械のようなパーツはなさそうだが…一体どんな機能があるのだろうか?時間が確認できるとか?もしかして服を着ているだけで電子マネーを使って買い物ができるとか??
いや、そんな機能ではなかった。トミーヒルフィガーが搭載した機能は、服を着たり移動したりすることで、ポイントが貯まるというものである!!…え?
着るだけでポイントがたまります。
トミーヒルフィガーエクスプロアーの服には、特殊なタグが埋め込まれており、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンなどとブルートゥースで接続することができる。そのアプリとタグを経由して、「いつ」「どこで」「どれくらいの頻度で」その服を着ているのかという情報が電子データ化され、それに応じてポイントがたまる。ポイントはトミーヒルフィガーの商品などと交換できる。
う~ん…服を着ているだけでポイントがたまるというのは嬉しいけど、よほどトミーヒルフィガーが好きでなければ気にしないような…
気になるお値段は、先ほどのスウェットシャツでおよそ1万円。トミーヒルフィガーの商品としては妥当な値段ではあるか…ただし現在、日本での取り扱いはないので注意。
ポイントカードをたくさん作ってしまうように、ポイントがたまらないよりはたまった方がよいと思うのが人間の性。それを使う・使わないは別にして。
ウェアラブルデバイスといってもよいのかわからない商品だが、もしかしたら、このような服が今後増えるかもしれない。革新的な発明とは、いつも常識の枠を超えたものなのだ。