心当たりがある人は注意
この記事をご覧の方の中にも、アダルトサイトを嗜む人はそれなりに多いだろう。だが今、そんな程々にいやらしい人を標的にした悪質な詐欺が横行しているという。
セクストーション(Sextoion)と名付けられたこの詐欺は、セクシーな動画を見ている間にユーザーに脅迫する文章を送り付け、ビットコインを要求するというもの。
アメリカのセキュリティ情報サイト「クレブス・オン・セキュリティ」は、すでに複数の被害者が出ているとして、注意喚起をしている。
その内容というのがこちらだ。
あなたは私が誰かわからず、なぜ自分がこのメールを受け取ったかわかりませんね?
私はアダルトサイトにマルウェアを設置しており、このサイトであなたがポルノ動画を楽しんでいることを知っています。動画を見ている間、ブラウザ上の動きは記録され、ウェブカメラへのアクセスをしています。
更に、私のソフトはあなたのメッセンジャーアカウント、Facebookアカウント、そしてメールアドレス等の情報をすべて収集しました。
では、実際に私は何をしているでしょう?
2画面に分割した動画を作成しました。一つはあなたが見ていた動画、もう一つはあなたのウェブカメラの様子です。(あなたは下品な顔をしているよ!)
じゃあ、あなたは何をすべきでしょうか。
削除するには、1400ドルが妥当な額でしょう。ビットコイン経由で支払いをしてください。(わからなかったら、Googleで購入方法を検索してね)
重要:支払い期限は24時間あります。(このメールを読んだ時間を私は把握しています。)
支払いの確認が取れない場合は、親戚、同僚など、あなたの連絡先すべてに動画を送信します。
その証拠が欲しいときは当メールに「イエス!」と返信してください。アナタの友人5名に送ります。
この文章の最後にはビットコインアドレスが記載されていた。エッチな動画を見ているときのだらしない顔を晒すなんて、大変恥ずかしく許しがたいものである。
とはいえ、いままでは無視すれば済むものだったが、今回の脅迫メールは巧妙化しており、被害者が続出している。
「クレブス・オン・セキュリティ」の管理人は、3日以内にメールを受け取った3人の被害者を調査したところ、被害者は少なくとも10年前から同じパスワードを使用しており、使いまわしていたことが明らかになっている。
ここから、10年前にどこかから流出したメールアドレスとパスワード情報をピックアップし、半自動的にメールを送信している可能性があるとの見解を示している。
また同様のケースで、犯人は10代の少女になりすましてライブチャットをし、「お金を出さなければ警察に言う」と金銭を強要するパターンも発見されているという。
FBIはこの詐欺事件を受け、被害に遭わないために「他人から何を言われようと、自分の名誉を傷つけるものを送らない」「知らない人から送られてきた添付ファイルを開かない」「ウェブカメラを使用していないときは、電源を切るかカバーをする」ことを呼びかけている。