通常の100倍の給料が振り込まれた公務員
「給料が支払われていない」といった問題は世界中で多く発生しているものだが、今回のニュースはその逆。
なんと今回取り上げる方は、40万円ほどの給料のハズが…4000万円も口座に振り込まれていたのである。普通の人なら舞い上がっちゃうに違いない。
夢のような話だが、受け取った人はすぐにミスに気付き返還したとのこと。素晴らしい自制心の持ち主である。
この珍事に遭遇したのは、オーストラリア北部にあるノーザンテリトリーで働く公務員。
ある日、銀行口座を見た同職員は、4017万円(49万2176ドル)もの大金が振り込まれていたことに気付いたのである。通常の月給は40万円(4921ドル)であり、約100倍ものお金が入金されていたのである。
この事態はオーストラリアの会計監査院の長官が報告したことから発覚した。なお、払いすぎた金額についてはすぐに返還されたとのこと。
遠隔地に所属しているために、返還までに4週間という時間がかかってしまったというが、誘惑をはねのけて、すぐに行動に移していたことが伺われる。
監査院長官は、過払いの原因を小数点の打ち間違えによる人為的なミスであると報告している。職員が小数点の位置を間違えたことによってケタが2つふえてしまったようだ。
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なお、公務員の給料の過払い事件はこれが初めてではない。
昨年7月から今年1月にかけて、すでに743件もの給与の支払いミスが発生しており、今年1月までに、その内約6千265万円(76万7000ドル)が返還されていない状況なのだという。
ノーザンテリトリー準州政府は再発防止のため、支払いシステムの強化を行ったと発表している。一度手にした金を手放したくないのはわかるが、国民の血税をミス一つで無駄にしていただきたくないものである。