電信柱に身ぐるみ剥がされた男性が・・・
メキシコはマフィアやギャングだらけの危険なイメージが浮かぶが、時に創作物を超えるほどの恐ろしい事件が起こる。
9月の第5週、メキシコ中西部のリゾート地プエルト・バヤルタにて、暴行を受けた男性が、全裸で街灯に括り付けられている状態で次々と発見された。
通報を受けた警察官が駆けつけ事情を聴くも、被害者の男性らは誤魔化すばかりで、理由を話そうとしないのだという。
最初の男性が見つかったのは9月25日の朝のこと。この日の朝9時ごろから翌日の深夜1時ごろまでに、4名の男性が縛られた状態で発見された。
更にその内1人は尻の部分に大きな傷を負っており、後頭部の髪の毛が刈り取られ「R」の文字が書かれていた。激しい暴行を受けていたことが伺える。
地元の警察当局が捜査を続けると、26日の水曜日の午後11時からその日の深夜にかけて、同様にくくられていた男性6人が発見された。
その後の取り調べで、男性らは「理由もなく家から連れ出され、農場で暴行を受けた」「覚えていない」「強盗にあった」などと話しているという。
誰が彼らにこのような罰を与えたかは明らかになっておらず、警察と地元メディアの間では様々な憶測が飛び交っている。
その推測の一つが、後頭部に刻まれた”R”の文字が、強盗を示しているのではないかという説。ネズミを意味する”Rat”や、泥棒を意味する”Rob”にはRを刻むことによって、本人への罰と見せしめとして行われた可能性がある。
また、事件現場のプエルト・バヤルタはメキシコ屈指の麻薬カルテルの拠点でもある。そのため、男性たちは報復攻撃を受けたのではないかという説も浮上している。
警察の捜査は難航しており、他にも同様の被害者が現れる可能性もあるとのこと。外国人観光客が多い街である以上、早期の解決が望まれる。