歴史的な建造物に落書き。犯人は…
法隆寺、金閣、奈良の大仏。日本には数多くの歴史的な建造物が存在する。その建造物に落書きなんてされた日には、多くの国民が怒るに違いない。そして、それは世界各国で共通した感情だろう。
先日、タイ・チェンマイ市の中世の城壁に落書きされるという事件が発生した。多くの現地住人の反感を買ったその犯人は…タイ国内の人ではなく、海外から来た旅行者であった。
犯人「酷く酔っ払って…」
「その日は酷く酔っていました」そう語るのは、イギリス・リバプールからタイを訪れていた、リー・ファーロンさんだ。「スプレー缶を見つけたことは覚えているが、自分が何をしたのか覚えていない。気がついたら、周りに警察がいました。」
そう、このファーロンさんが落書きの犯人なのだ。
警察は監視カメラの映像などからファーロンさんと共犯の女性1人を逮捕した。2人が落書きしているところがはっきりと映っていたのだ。
10年以下の懲役の可能性も
2人は、約340万の罰金か10年以下の懲役、またはその両方が課される可能性があるようだ。
海外の取材に対して、ファーロンさんの母親は、「困惑しているし、恥ずかしい。経済状態も厳しく、罰金は払えないかもしれない。」と語った。
酔って落書きしたのが、よりによって歴史的な建造物だったのだ。他の壁だったりしたら、もう少し軽い刑だったかもしれない。
ただ、もちろんその辺の壁なら落書きしてもよいというわけではない。落書き、そして飲みすぎには注意したい。取り返しのつかないことになってからでは遅いのだ。
↑ファーロンさんらが落書きしているところや落書きそのものも撮影されている。