先月、世界中で物議を醸したバンクシー・シュレッダー事件。
オークションにて1億円で競り落とされた絵画が無残にもシュレッダーにかけられる様子は、様々な議論を呼んだ。
そんな「芸術テロリスト」バンクシーの話題はこれだけにとどまらず、なんと、13年前に彼が行った活動が今になって話題になっているのだ!
いつの間にか置かれていたニセモノ
事件は2005年、誰もが知る超有名な大英博物館で起こった。
バンクシーは大胆にも、展示室の一角に自分の持ち込んだニセモノの展示物を設置したのだ。
ちなみにこちらがその現物だ。
In 2005, #Banksy installed this ‘cave painting’ in one of our galleries without permission, and without anyone noticing. He gave it a fake ID number and label, and it remained on the wall for 3 days before the Museum was alerted to the prank via Banksy’s website!?♀️ #IObject pic.twitter.com/ed4rq8YxbJ
— British Museum (@britishmuseum) 2018年8月30日
見ての通り、ショッピングカートを押す原始人だ。しかもご丁寧に、他の展示物と同じフォントで作られた説明文まで添えられていた。
誰が見てもニセモノだとわかりそうなものだが、バンクシーが3日後に自ら警告するまで、客はおろか大英博物館さえ全く気づかず展示し続けていたという。
ニセモノが公式展示品に
それから13年後の今年、大英博物館はこの展示物を展覧会にて公式に展示することを発表したのだ。
2018年9月から2019年1月まで開催される特別展示「I object(訳:異議あり)」にて、「ショッピングカートを押す原始人」を展示するという。この展示会は、抗議や風刺がテーマとなっている。
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私(高勢)も博物館は好きだが、一つ一つの展示物をくまなく見ているかといわれると・・・正直、自信はない。
そんな我々をあざ笑うかのようなバンクシー、今度はどんなことをしでかすのだろうか?
参照元:the guardian、Twitter