11月、ハワイ・マウナケアにあるすばる望遠鏡によって、新たな太陽系の天体が発見された。
This is 2018 VG18, nicknamed "Farout," because it's the most-distant object ever observed in our Solar System. It was discovered by @CarnegiePlanets' Scott Sheppard, @UHIfA's Dave Tholen & @NAU's Chad Trujillo and announced by the @MinorPlanetCtr today. https://t.co/03QWH22VMv pic.twitter.com/ZEjEXmoZWz
— Carnegie Science (@carnegiescience) 2018年12月17日
「2018 VG18」という仮の名前がつけられたその天体は、太陽系の既知の天体の中で最も太陽から離れた場所に存在する。研究者たちは「ファーアウト(Far out、はるか遠く)」の愛称でよんでいるそうだ。
太陽からファーアウトまでの距離は、太陽から地球までの距離の100倍以上。太陽の周りを1000年以上かけて公転しているとの予想である。
また、天体の色はピンクがかっているらしい。ピンクは氷の多い天体によく見られる色であり、太陽から遠いファーアウトも「氷の世界」である可能性を示している。
Discovered: The most-distant Solar System object ever observed! @CarnegiePlanets' Scott Sheppard, @UHIfA's Dave Tholen & @NAU's Chad Trujillo find the 1st outer Solar System object observed at more than 100 AU. https://t.co/03QWH22VMv pic.twitter.com/XjGpzArZw7
— Carnegie Science (@carnegiescience) 2018年12月17日
NASAのジェット推進研究所はファーアウトの軌道を予測し、公開しているが、その軌道は、海王星のさらにずーっと外側である。
観測に使われたすばる望遠鏡は、日本の国立天文台がおよそ400億円かけて建設したもの。高度な技術がたくさん使われている。
「巨大望遠鏡の最新広視野デジタルカメラによって、私たちはついに、冥王星よりずっとはるか遠くにある『太陽系の縁』について調査しているのです」観測チームのチャド・トルヒージョ博士はそう語っている。