【観測史上最遠】太陽系で新たな天体が発見される…既知の天体の中で最も太陽から遠い「氷の世界」

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11月、ハワイ・マウナケアにあるすばる望遠鏡によって、新たな太陽系の天体が発見された。

「2018 VG18」という仮の名前がつけられたその天体は、太陽系の既知の天体の中で最も太陽から離れた場所に存在する。研究者たちは「ファーアウト(Far out、はるか遠く)」の愛称でよんでいるそうだ。

太陽からファーアウトまでの距離は、太陽から地球までの距離の100倍以上。太陽の周りを1000年以上かけて公転しているとの予想である。

また、天体の色はピンクがかっているらしい。ピンクは氷の多い天体によく見られる色であり、太陽から遠いファーアウトも「氷の世界」である可能性を示している。

NASAのジェット推進研究所はファーアウトの軌道を予測し、公開しているが、その軌道は、海王星のさらにずーっと外側である。

観測に使われたすばる望遠鏡は、日本の国立天文台がおよそ400億円かけて建設したもの。高度な技術がたくさん使われている。

「巨大望遠鏡の最新広視野デジタルカメラによって、私たちはついに、冥王星よりずっとはるか遠くにある『太陽系の縁』について調査しているのです」観測チームのチャド・トルヒージョ博士はそう語っている。

参照元:NASAジェット推進研究所Twitterカーネギー研究所

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