噴火の被害にあったのは人間だけでない
現在のイタリアにあった、古代都市ポンペイ。およそ2000年前、近くにあったヴェスヴィオ火山の噴火によって滅びたと考えられている。調査は今でも行われている。
特に、そのまま生き埋めとなった人たちの亡き骸が朽ちた後にできた空洞が数多く発見されている。その空洞には石膏(せっこう)が流し込まれ、その瞬間を再現するという試みがなされている。
先日、新たに発見された遺骸が公開され話題となっている。
その遺骸は人間ではなく、馬であった。
完全な「馬」の遺骸
この遺骸自体は3月に発見されていたが、先日、その全容が正式に公開・発表された。
このほかにも2頭の馬がいたことが確認され、この場所は馬小屋であったと考えられている。復元された馬には軍用の馬具が取り付けられていた痕跡があったが、実物はなかったため、盗まれたのではないかという見解が示されている。
噴火で犠牲になったのは人間だけではない。ともすると忘れそうなこの事実を、我々に思い出させてくれる遺骸である。
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