脱走のチャンスのはずだったのに!?
アメリカには、軽度の犯罪をおかした者に社会奉仕活動をさせ社会復帰を促す更生プログラムが存在する。
その内容は、老人介護施設の手伝いやゴミ拾い、清掃活動など様々。
今回の服役囚たちも、刑務所の外で奉仕活動をしていたようだが、その最中、思わぬアクシデントが起きた。彼らを監視していた監督官が倒れてしまったのである。
一般市民なら、「まずい、犯罪者が逃げてしまう!」と考えてしまうだろう。
だが驚くべきことに、服役囚たちは逃げるどころか、監督官の命を救おうと動き始めたのだ!
“A life Saving” award recognizes their efforts @wectnews pic.twitter.com/wzRo2uzui1
— Ben Smart (@BenSmartWECT) 2019年1月3日
彼らが、その時奉仕活動をしていた3人の服役囚たち。
1月2日、米ノースカロライナ州ブレイデン郡にて、彼らは道路でゴミ拾いをしていたという。この奉仕活動に参加することで、刑期が短縮されることになっていた。
その矢先、監督をしていたジェームズ・スミス保安官が、突如倒れてしまったという。話しかけるもあやふやな答えしかできなかったそう。
普通なら、服役囚にとって脱走するチャンスである。しかし彼らはそんなそぶりを見せることなく、スミス保安官を助けようとしたのだ。
そして3人は、当初道路をいきかう車を停めて助けてもらおうとしていたというが、止まってはくれなかったそう。
最終的にはスミス保安官がもっていた携帯から救急車を呼び、病院へ搬送されたとのこと。保安官が倒れた原因は脳卒中だったとのことだが、順調に回復しているそうだ。
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こうして保安官の命が救われ、3人はなんと表彰までうけたとのこと。
地元メディアの取材に対し、当時の心境について「一日の終わりに、スミス保安官が大丈夫だと知らされてほっとしました。彼は監督官である以上に、とても人柄がよくいい人だった。俺たちの友人と言ってもいいくらいです。」と答えていたという。
スミス保安官は彼らを更生させるほど素晴らしい人柄だったのだろう。3人はきっとより良いカタチで刑期を終えるに違いない。