な、何してんの、おばあさん!!
まずはこちらの動画をみていただきたい。
な、何してんの、おばさん!!
皆さん、とりあえず開いた口を閉じていただこう。
この男はそういうフェチなのか?そういうプレイなのか?色々な考えが頭を巡ってしまった方も少なくないだろう。
大丈夫、この映像はそういったやらしいものではないのでご安心を。実はこちら、れっきとした目の治療なのだ。
信頼のおける目の治療師
このおばあさんは、ボスニア・ヘルツェゴビナのある村に住む、ハヴァ・セレビック(Hava Celebic)さん、80歳だ。
まず最初に、口に含んだのは消毒のためのアルコール。
そして、目を舐めているのは、舌を使って目に入りこんでしまった、おがくず、ガラスや鉄の欠片などの異物を取り除いているのだ。動画の最後に、口から出した何かの欠片がそれだ。
ハヴァさんはこの技を使い、今までに約5000人もの人を治療してきたという。村で長年信頼されてきた、れっきとした治療師なのだ。
最後の一人
ハヴァさんはこの治療法を、同じようにハヴァと呼ばれていた女性から受け継いだそうだ。ハヴァさんによると、この治療法は村で代々受け継がれてきたらしい。
しかし、現在、この治療をできるのは、ハヴァさんただ一人。ハヴァさんは後世に、この治療法を伝えることができなかったのだ。それもそのはず、ハヴァさんの子供たちは他人の目を舐めることに抵抗を抱いてしまったのだ。
その状況を受けて、ハヴァさんはこんなことを言われたらしい。
「あなたが亡くなった時、村人の誰かがあなたの舌を切りにいくよ。あなたが亡くなった後も、治療ができるようにね。」
このような、伝統的な技がなくなってしまうのは、悲しいことである。しかし、ハヴァさんの子供たちを決して責めることはできない。
あなたもいかが?
なんと驚くことに、村人だけでなく、アメリカやロシアなど世界中からハヴァさんの治療を求めて、ボスニア・ヘルツェゴビナまでやってくる人もいるようだ。
治療費はわずか10ユーロ(1200円)。さらに、仕事がない人には治療費を請求しないらしい。
ハヴァさんは、自分の治療について、こう語る。
「世の中には、現代の薬だけでは治らない病気もあるわ。腫れ上がった目をした彼らは病院に行くのを止めて、私のところへ来るの。そして私がきれいに掃除をして、ごみを取ってあげるの。」
目を舐められるとは、いったいどんな感覚なのだろうか。興味はある。
皆さんも、もし目に違和感を感じ、その正体がわからないときがあれば、ハヴァさんに目を舐めてもらってはどうだろうか。
ただ、ハヴァさんの目舐め療法は長年の修行の末、習得されたもの。くれぐれも真似だけはしないで頂きたい。