ぼろぼろの状態のネコを保護
「信じられないほど悲惨な状態だった」
道端にいた小さなネコを一目見て、カーメン・モラールズさんはそう思った。ひどく飢えた様子で、体のいたるところに傷があった。目も開かないようだ。
動物愛護団体を運営するモラールズさんは、このネコをコットンと名付け、保護・治療することに決めた。
治療の甲斐あり徐々に回復
保護した当初、コットンは何度も自分の身体をかきむしっていた。写真からもわかるように皮膚がひどい状態だったのだ。
それでも、モラールズさんの懸命な治療の甲斐もあり、徐々に回復してきた。またコットン自身もリラックスして、モラールズさんを信頼するようになってきたという。
彼女がコットンに十分な餌を与え、治療を続けていた。そして、突然そのときはやってきた。
閉じていたコットンの目が開いたのだ!
一体どんな目をしているのか。モラールズさんはその目の美しさに息を飲んだという。
その写真がこちら。
左右で違う色
右目は水色、左目は黄色。左右の目で違う色だが、どちらも透き通るような目をしている。
モラールズさんは海外メディアの取材で「目が見えるようになって驚きました。獣医が目にもダメージがあるかもしれないと言っていたので、開いたとしても見えない可能性も考えていました。」とコメントした。
モラールズさんのもとにはコットンを引き取りたいというたくさんの申し出が来る。しかし彼女は、「コットンを別の環境に置きたくないし、なによりコットンがとてもなついている(から自分で世話をする)」と話した。どうやらコットンはすでに家族の一員のようだ。
そして、彼女は最後にこんなコメントを残した。
「コットンのような見捨てられたネコが回復できるかどうかは、我々人間次第です。ネコたちは自分で助けを求めることはできまないのです。ネコたちはあなたが手を差し伸べてくれるのを待っています。」